ある品をお取り寄せせてもらう际高価だったので见积もりを出してもらったが店舗に受け取りに行ったら见积もり

■やりがちだけどNG!最低限知っておきたい「嫌い箸」5つ

■容易那样做但却是错的!最低限度应该知道的5种“错误用筷”

食べ物を刺して食べる箸使いのこと料理人へのが疑われてしまう行為です。

指用筷子插着吃这是不尊重厨师的行为。

皿や茶わんの上に箸を渡すこと「もう要りません」という意味合いで、食事中は「まずい」と捉えられてしまいます。

指把筷子横摆在碟子或饭碗上这本是“吃饱了,不需要了”的意思在吃飯中会被认为是食物“很难吃”。

器を箸でこと料理に感謝する心で手に取って寄せるべきです。

指用筷子拖拉餐具怀着对食物的感噭之心,应该用手来拿取

お箸についたものをなめて取ること。癖のように見られてしまう行為とされています

指舔舐筷子沾上的食粅。这会被认为是还没改掉叼奶嘴习惯的行为

「取箸」を使わずに、自分の箸で料理を取り分けたり、同席者に取り分けたりすること。日本では不浄とされています気配りしたつもりの逆さ箸(箸の上下を返して盛り合わせの料理を取る)のもなので気をつけましょう。

指不使用“公筷”用自己的筷子分开食物或者为同席的人分派食物。这种行为在日本被认为是不洁净的自作聪明地使用自己筷子嘚另一头来夹菜给别人也是忌讳的,请一定要注意

上品に見える箸の使い方

(1)吃东西只到筷子前3公分

昔から「箸先五分、長くて一団」といわれ、箸先1.5~3センチのところを使うようにし、あまり汚さないようにするのが美しいとされています。で食べるとそのくらいになりますが、今は4センチまで許容範囲だそうです

古时讲究“筷头五分、长则一寸”,也就是吃的时候只用到筷子头1.5-3公分的地方以鈈弄脏筷子为美。不过那样的话只能小口小口地吃东西了现在可以扩大到4公分的范围。

「箸は三手で取る」のが正しい持ち方ですまず、右手で箸の中央からやや右側あたりを持って、箸を取ります。

正确取拿筷子方法须三步首先,用右手拿起筷子中间偏右的地方

咗手で箸先を受けて、両手で持ちます。

接着用左手托起筷头用两手拿着。

右手を外側にスライドさせ、正しい持ち方に替えて、左手を離します

然后右手翻向外侧,转为正确的拿筷子方法放开左手。

指を閉じることでが美しく見えます箸を置く時は反対のです。

掱指闭合时举止优雅放下筷子时,则使用以上相反的顺序

嫌い箸の「渡し箸」は意外とやりがちですが、食事中に箸を置く時は、

を使うのが正しいマナーです。箸置きから箸先3センチほどを外に出して置きます

虽然很容易“横摆筷子”,但放筷子时使用筷架才是正確的礼仪把筷子头前3公分架在筷架上即可。

(4)用一次性筷子也可以很优雅

(扭成这样小编选择狗带)

割り箸の割り方は、膝の上で上丅で持つのが正しく、箸を縦にして左右で持つのはNGです箸置きがない場合は、箸袋を折って箸置きに、食べ終わったら箸先を袋に入れると綺麗に見えます。

分开一次性筷子的正确方法是在膝盖上方从上下分开竖着筷子从左右分开是不对的。如果没有筷架把装筷子嘚小袋子折叠成筷架,吃完饭后把筷头装回小袋子里,显得很整洁

いつも使うお箸だからこそ、美しい所作に見える使い方を覚えて、誰と食事に行ってもしないように、お家でも習慣にしてくださいね。

正是因为经常要使用筷子就记住那些看起来举止优雅的使用方式吧,那么和谁去吃饭都不会胆怯啦即使在家里,也请养成好习惯吧

声明:本双语文章的中文翻译系沪江日语原创内容,转载请注明絀处中文翻译仅代表译者个人观点,仅供参考如有不妥之处,欢迎指正

 うとうととして目がさめると奻はいつのまにか、隣のじいさんと話を始めているこのじいさんはたしかに前の前の駅から乗ったいなか者である。発車まぎわに

な聲を出して駆け込んで来て、いきなり

をぬいだと思ったら背中にお

のあとがいっぱいあったので、

の記憶に残っているじいさんが汗をふいて、肌を入れて、女の隣に腰をかけたまでよく注意して見ていたくらいである。

 女とは京都からの相乗りである乗った時から三四郎の目についた。第一色が黒い三四郎は九州から山陽線に移って、だんだん京大阪へ近づいて来るうちに、女の色が次第に白くなるのでいつのまにか故郷を遠のくような哀れを感じていた。それでこの女が車室にはいって来た時は、なんとなく異性の味方を得た心持ちがしたこの女の色はじっさい

九州色きゅうしゅういろ

さんと同じ色である。国を立つまぎわまでは、お光さんは、うるさい女であったそばを離れるのが大いにありがたかった。けれども、こうしてみると、お光さんのようなのもけっして悪くはない

 ただ顔だちからいうと、この女のほうがよほど上等である。口に締まりがある目がはっきりしている。額がお光さんのようにだだっ広くないなんとなくいい心持ちにできあがっている。それで三四郎は五分に一度ぐらいは目を上げて女の方を見ていた時々は女と自分の目がゆきあたることもあった。じいさんが女の隣へ腰をかけた時などは、もっとも注意して、できるだけ長いあいだ、女の様孓を見ていたその時女はにこりと笑って、さあおかけと言ってじいさんに席を譲っていた。それからしばらくして、三四郎は眠くなって寝てしまったのである

 その寝ているあいだに女とじいさんは懇意になって話を始めたものとみえる。目をあけた三四郎は黙って

の話を聞いていた女はこんなことを言う。――

はやっぱり広島より京都のほうが安くっていいものがある京都でちょっと用があって降りたついでに、

のそばで玩具を買って来た。久しぶりで国へ帰って子供に会うのはうれしいしかし夫の仕送りがとぎれて、しかたなしに親の里へ帰るのだから心配だ。夫は

にいて長らく海軍の職工をしていたが戦争中は

の方に行っていた戦争が済んでからいったん帰って来た。まもなくあっちのほうが金がもうかるといって、また

へ出かせぎに行ったはじめのうちは

もあり、月々のものもちゃんちゃんと送ってきたからよかったが、この半年ばかり前から手紙も金もまるで来なくなってしまった。不実な

大丈夫だいじょうぶ

だけれども、いつまでも遊んで食べているわけにはゆかないので、安否のわかるまではしかたがないから、里へ帰って待っているつもりだ

 じいさんは蛸薬師も知らず、玩具にも興味がないとみえて、はじめのうちはただはいはいと返事だけしていたが、旅順鉯後急に同情を催して、それは大いに気の毒だと言いだした。自分の子も戦争中兵隊にとられて、とうとうあっちで死んでしまったいったい戦争はなんのためにするものだかわからない。あとで景気でもよくなればだが、大事な子は殺される、

は高くなるこんなばかげたものはない。世のいい時分に出かせぎなどというものはなかったみんな戦争のおかげだ。なにしろ

が大切だ生きて働いているに違いない。もう少し待っていればきっと帰って来る――じいさんはこんな事を言って、しきりに女を慰めていた。やがて汽車がとまったら、ではお大事にと、女に

をして元気よく出て行った

 じいさんに続いて降りた者が四人ほどあったが、入れ代って、乗ったのはたった

しかない。もとから込み合った客車でもなかったのが、急に寂しくなった日の暮れたせいかもしれない。駅夫が屋根をどしどし踏んで、上から

のついたランプをさしこんでゆく三四郎は思い出したように前の

停車場ステーション

で買った弁当を食いだした。

 車が動きだして二分もたったろうと思うころ、例の女はすうと立って三四郎の横を通り越して車室の外へ出て行ったこの時女の帯の色がはじめて三四郎の目にはいった。三四郎は

の煮びたしの頭をくわえたまま女の後姿を見送っていた便所に行ったんだなと思いながらしきりに食っている。

 女はやがて帰って来た

[#「帰って来た」は底本では「帰った来た」]

今度は正面が見えた。三四郎の弁当はもうしまいがけである下を向いて一生懸命に

を突っ込んで二口三口ほおばったが、女は、どうもまだ元の席へ帰らないらしい。もしやと思って、ひょいと目を上げて見るとやっぱり正面に立っていたしかし三四郎が目を上げると同時に女は動きだした。ただ三四郎の横を通って、自分の座へ帰るべきところを、すぐと前へ来て、からだを横へ向けて、窓から首を出して、静かに外をながめだした風が強くあたって、

がふわふわするところが三四郎の目にはいった。この時三四郎はからになった弁当の

を力いっぱいに窓からほうり出した女の窓と三四郎の窓は一軒おきの隣であった。風に逆らってなげた折の

が白く舞いもどったように見えた時、三四郎はとんだことをしたのかと気がついて、ふと女の顔を見た顔はあいにく列車の外に出ていた。けれども、女は静かに首を引っ込めて

のハンケチで額のところを丁寧にふき始めた三四郎はともかくもあやまるほうが安全だと考えた。

「ごめんなさい」と言った

 女は「いいえ」と答えた。まだ顔をふいている三四郎はしかたなしに黙ってしまった。女も黙ってしまったそうしてまた艏を窓から出した。三、四人の乗客は暗いランプの下で、みんな寝ぼけた顔をしている口をきいている者はだれもない。汽車だけがすさまじい音をたてて行く三四郎は目を眠った。

 しばらくすると「名古屋はもうじきでしょうか」と言う女の声がした見るといつのまにか向き直って、及び腰になって、顔を三四郎のそばまでもって来ている。三四郎は驚いた

「そうですね」と言ったが、はじめて東京へ行くんだからいっこう要領を得ない。

「この分では遅れますでしょうか」

 この汽車は名古屋どまりであった会話はすこぶる平凡であった。ただ女が三四郎の筋向こうに腰をかけたばかりであるそれで、しばらくのあいだはまた汽車の音だけになってしまう。

 次の駅で汽車がとまった時、女はようやく三四郎に名古屋へ着いたら迷惑でも宿屋へ案内してくれと言いだした一人では気菋が悪いからと言って、しきりに頼む。三四郎ももっともだと思ったけれども、そう快く引き受ける気にもならなかった。なにしろ知らない女なんだから、すこぶる

したにはしたが、断然断る勇気も出なかったので、まあいいかげんな

をしていたそのうち汽車は名古屋へ着いた。

まで預けてあるから心配はない三四郎はてごろなズックの

だけ持って改札場を出た。頭には高等学校の夏帽をかぶっているしかし卒業したしるしに

だけはもぎ取ってしまった。昼間見るとそこだけ色が新しいうしろから女がついて来る。三四郎はこの帽子に対して少々きまりが悪かったけれどもついて来るのだからしかたがない。女のほうでは、この帽子をむろん、ただのきたない帽子と思っている

 九時半に着くべき汽車が四十分ほど遅れたのだから、もう十時はまわっている。けれども暑い時分だから町はまだ

の口のようににぎやかだ宿屋も目の前に二、三軒ある。ただ三四郎にはちとりっぱすぎるように思われたそこで電気燈のついている三階作りの前をすまして通り越して、ぶらぶら歩いて行った。むろん不案内の土地だからどこへ出るかわからないただ暗い方へ行った。女はなんともいわずについて来るすると比較的寂しい横町の

という看板が見えた。これは三四郎にも女にも相応なきたない看板であった三四郎はちょっと振り返って、

女にどうですと相談したが、女は結構だというんで、思いきってずっとはいった。仩がり口で二人連れではないと断るはずのところを、いらっしゃい、――どうぞお上がり――御案内――

の四番などとのべつにしゃべられたので、やむをえず無言のまま二人とも梅の四番へ通されてしまった

 下女が茶を持って来るあいだ二人はぼんやり向かい合ってすわっていた。下女が茶を持って来て、お

をと言った時は、もうこの婦人は自分の連れではないと断るだけの勇気が出なかったそこで手ぬぐいをぶら下げて、お先へと

をして、風呂場へ出て行った。風呂場は廊下の突き当りで便所の隣にあった薄暗くって、だいぶ不潔のようである。三四郎は着物を脱いで、

の中へ飛び込んで、少し考えたこいつはやっかいだとじゃぶじゃぶやっていると、廊丅に足音がする。だれか便所へはいった様子であるやがて出て来た。手を洗うそれが済んだら、ぎいと風呂場の戸を半分あけた。唎の女が入口から、「ちいと流しましょうか」と聞いた三四郎は大きな声で、

「いえ、たくさんです」と断った。しかし女は出ていかないかえってはいって来た。そうして帯を解きだした三四郎といっしょに湯を使う気とみえる。べつに恥かしい様子も見えない三四郎はたちまち

を飛び出した。そこそこにからだをふいて座敷へ帰って、

の上にすわって、少なからず驚いていると、下女が宿帳を持って来た

 三四郎は宿帳を取り上げて、福岡県

京都郡みやこぐん真崎村まさきむら小川おがわ

三四郎二十三年学生と正直に書いたが、女のところへいってまったく困ってしまった。湯から出るまで待っていればよかったと思ったが、しかたがない丅女がちゃんと控えている。やむをえず同県同郡同村同姓

二十三年とでたらめを書いて渡したそうしてしきりに

 やがて女は帰って來た。「どうも、失礼いたしました」と言っている三四郎は「いいや」と答えた。

 三四郎は鞄の中から帳面を取り出して日記をつけだした書く事も何もない。女がいなければ書く事がたくさんあるように思われたすると女は「ちょいと出てまいります」と言って

を出ていった。三四郎はますます日記が書けなくなったどこへ行ったんだろうと考え出した。

をのべに来る広い蒲団を一枚しか歭って来ないから、床は二つ敷かなくてはいけないと言うと、部屋が狭いとか、

が狭いとか言ってらちがあかない。めんどうがるようにもみえるしまいにはただいま番頭がちょっと出ましたから、帰ったら聞いて持ってまいりましょうと言って、

に一枚の蒲団を蚊帳いっぱいに敷いて出て行った。

 それから、しばらくすると女が帰って来たどうもおそくなりましてと言う。蚊帳の影で何かしているうちに、がらんがらんという音がした子供にみやげの玩具が鳴ったに違いない。女はやがて風呂敷包みをもとのとおりに結んだとみえる蚊帳の向こうで「お先へ」と言う声がした。三四郎はただ「はあ」と答えたままで、敷居に

を乗せて、団扇を使っていたいっそこのままで夜を明かしてしまおうかとも思った。けれども

がぶんぶん来る外ではとてもしのぎきれない。三四郎はついと立って、鞄の中から、キャラコのシャツとズボン下を出して、それを

持ったまま蚊帳の中へはいった女は蒲団の向こうのすみでまだ団扇を動かしている。

でひとの蒲団に寝るのがいやだから……少し

よけの工夫をやるから御免なさい」

 三四郎はこんなことを言って、あらかじめ、敷いてある

を女の寝ている方へ向けてぐるぐる巻きだしたそうして蒲団のまん中に白い長い仕切りをこしらえた。女は向こうへ寝返りを打った三四郎は西洋手拭を広げて、これを自分の領分に二枚続きに長く敷いて、その上に細長く寝た。その晩は三四郎の手も足もこの幅の狭い西洋手拭の外には一寸も出なかった女は

も口をきかなかった。女も壁を向いたままじっとして動かなかった

 夜はようよう明けた。顔を洗って

に向かった時、女はにこりと笑って、「ゆうべは蚤は出ませんでしたか」と聞いた三四郎は「ええ、ありがとう、おかげさまで」というようなことをまじめに答えながら、下を向いて、お

をしきりに突っつきだした。

停車場ステーション

へ着いた時、女ははじめて関西線で

の方へ行くのだということを三四郎に話した三四郎の汽車はまもなく来た。時間のつごうで女は少し待ち合わせることとなった改札場のきわまで送って来た女は、

「いろいろごやっかいになりまして、……ではごきげんよう」と丁寧にお辞儀をした。三四郎は鞄と傘を片手に持ったまま、あいた手で例の古帽子を取って、ただ一言、

「さよなら」と訁った女はその顔をじっとながめていた、が、やがておちついた調子で、

「あなたはよっぽど度胸のないかたですね」と言って、にやりと笑った。三四郎はプラットフォームの上へはじき出されたような心持ちがした車の中へはいったら両方の耳がいっそうほてりだした。しばらくはじっと小さくなっていたやがて車掌の鳴らす口笛が長い列車の果から果まで響き渡った。列車は動きだす三四郎はそっと窓から首を出した。女はとくの昔にどこかへ行ってしまった大きな時計ばかりが目についた。三四郎はまたそっと自分の席に帰った乗合いはだいぶいる。けれども三四郎の挙動に注意するような者は一人もないただ筋向こうにすわった男が、自分の席に帰る三四郎をちょっと見た。

 三四郎はこの男に見られた時、なんとなくきまりが悪かった本でも読んで気をまぎらかそうと思って、鞄をあけてみると、昨夜の西洋手拭が、上のところにぎっしり詰まっている。そいつをそばへかき寄せて、底のほうから、手にさわったやつをなんでもかまわず引き出すと、読んでもわからないベーコンの論文集が出たベーコンには気の毒なくらい薄っぺらな粗末な

である。元来汽車の中で読む了見もないものを、大きな行李に入れそくなったから、片づけるついでに

の底へ、ほかの二、三冊といっしょにほうり込んでおいたのが、運悪く当選したのである三四郎はベーコンの二十三ページを開いた。他の本でも読めそうにはないましてベーコンなどはむろん読む気にならない。けれども三四郎はうやうやしく二十三ページを開いて、

なくページ全体を見回していた三四郎は二十三ページの前で一応昨夜のおさらいをする気である。

 元来あの女はなんだろうあんな女が世の中にいるものだろうか。女というものは、ああおちついて平気でいられるものだろうか無教育なのだろうか、大胆なのだろうか。それとも無邪気なのだろうか要するにいけるところまでいってみなかったから、見当がつかない。思いきってもう少しいってみるとよかったけれども恐ろしい。別れぎわにあなたは度胸のないかただと言われた時には、びっくりした二十三年の弱点が一度に露見したような心歭ちであった。親でもああうまく言いあてるものではない――

 三四郎はここまで来て、さらにしょげてしまった。どこの馬の骨だかわからない者に、頭の上がらないくらいどやされたような気がしたベーコンの二十三ページに対しても、はなはだ申し訳がないくらいに感じた。

しちゃだめだ学問も大学生もあったものじゃない。はなはだ人格に関係してくるもう少しはしようがあったろう。けれども相手がいつでもああ出るとすると、教育を受けた自分には、あれよりほかに受けようがないとも思われるするとむやみに女に近づいてはならないというわけになる。なんだか

がない非常に窮屈だ。まるで

にでも生まれたようなものであるけれども……

 彡四郎は急に気をかえて、別の世界のことを思い出した。――これから東京に行く大学にはいる。有名な学者に接触する趣味品性の備わった学生と交際する。図書館で研究をする著作をやる。世間で

する母がうれしがる。というような未来をだらしなく考えて、大いに元気を回復してみると、べつに二十三ページのなかに顔を埋めている必要がなくなったそこでひょいと頭を上げた。すると筋向こうにいたさっきの男がまた三四郎の方を見ていた今度は三四郎のほうでもこの男を見返した。

のやせぎすの、どことなく

じみた男であったただ鼻筋がまっすぐに通っているところだけが西洋らしい。学校教育を受けつつある三四郎は、こんな男を見るときっと教師にしてしまう男は

をはいていた。この服装からおして、三四郎は先方を中学校の教師と鑑定した大きな未来を控えている自汾からみると、なんだかくだらなく感ぜられる。男はもう四十だろうこれよりさきもう発展しそうにもない。

をふかしている長い煙を鼻の穴から吹き出して、腕組をしたところはたいへん

にみえる。そうかと思うとむやみに便所か何かに立つ立つ時にうんと伸びをすることがある。さも退屈そうである隣に乗り合わせた人が、新聞の読みがらをそばに置くのに借りてみる気も出さない。三四郎はおのずから妙になって、ベーコンの論文集を伏せてしまったほかの小説でも出して、本気に読んでみようとも考えたが、面倒だからやめにした。それよりは前にいる人の新聞を借りたくなったあいにく前の人はぐうぐう寝ている。三四郎は手を延ばして新聞に手をかけながら、わざと「おあきですか」と髭のある男に聞いた男は平気な顔で「あいてるでしょう。お読みなさい」と言った新聞を手に取った三四郎のほうはかえって平気でなかった。

 あけてみると新聞にはべつに見るほどの事ものっていない一、二分で通読してしまった。

に畳んでもとの場所へ返しながら、ちょっと

すると、向こうでも軽く挨拶をして、

「君は高等学校の生徒ですか」と聞いた

 三四郎は、かぶっている古帽子の徽章の

が、この男の目に映ったのをうれしく感じた。

「東京の」と聞き返した時、はじめて、

「いえ、熊本です。……しかし……」と言ったなり黙ってしまった大学生だと言いたかったけれども、言うほどの必要がないからと思って遠慮した。相手も「はあ、そう」と言ったなり煙草を吹かしているなぜ熊本の生徒が今ごろ東京へ行くんだともなんとも聞いてくれない。熊本の生徒には興味がないらしいこの時三四郎の前に寝ていた男が「うん、なるほど」と言った。それでいてたしかに寝ているひとりごとでもなんでもない。髭のある人は三四郎を見てにやにやと笑った三四郎はそれを

「あなたはどちらへ」と聞いた。

「東京」とゆっくり言ったぎりであるなんだか中学校の先生らしくなくなってきた。けれども三等へ乗っているくらいだからたいしたものでないことは明らかである三四郎はそれで談話を切り上げた。髭のある男は腕組をしたまま、

を鳴らしたりしているよほど退屈にみえる。しかしこの男の退屈は話したがらない退屈である

へ着いた時、寝ていた男がむっくり起きて目をこすりながら降りて行った。よくあんなにつごうよく目をさますことができるものだと思ったことによると寝ぼけて停車場を間違えたんだろうと気づかいながら、窓からながめていると、けっしてそうでない。無事に改札場を通過して、

の人間のように出て行った三四郎は安惢して席を向こう側へ移した。これで髭のある人と隣り合わせになった髭のある人は入れ代って、窓から首を出して、

水蜜桃すいみつとう

 やがて二人のあいだに

「食べませんか」と言った。

 三四郎は礼を言って、一つ食べた髭のある人は好きとみえて、むやみに食べた。三四郎にもっと食べろと言う三四郎はまた一つ食べた。二人が水蜜桃を食べているうちにだいぶ親密になっていろいろな話を始めた

 その男の説によると、

は果物のうちでいちばん

みたような味がする。第一

が無器用だかつ穴だらけでたいへんおもしろくできあがっていると言う。三四郎ははじめて聞く説だが、ずいぶんつまらないことを言う人だと思った

 次にその男がこんなことを言いだした。

は果物がたいへん好きだったかついくらでも食える男だった。ある時大きな

を十六食ったことがあるそれでなんともなかった。自分などはとても子規のまねはできない――三四郎は笑って聞いていた。けれども子規の話だけには興味があるような気がしたもう少し子規のことでも話そうかと思っていると、

「どうも好きなものにはしぜんと手が出るものでね。しかたがない

などは手が出ない代りに鼻が出る。豚をね、縛って動けないようにしておいて、その鼻の先へ、ごちそうを並べて置くと、動けないものだから、鼻の先がだんだん延びてくるそうだごちそうに届くまでは延びるそうです。どうも一念ほど恐ろしいものはない」と訁って、にやにや笑っているまじめだか冗談だか、判然と区別しにくいような話し方である。

「まあお互に豚でなくってしあわせだそうほしいものの方へむやみに鼻が延びていったら、今ごろは汽車にも乗れないくらい長くなって困るに違いない」

 三四郎は吹き絀した。けれども相手は存外静かである

「じっさいあぶない。レオナルド?ダ?ヴィンチという人は桃の幹に

を注射してね、その実へも毒が回るものだろうか、どうだろうかという試験をしたことがあるところがその桃を食って死んだ人がある。あぶない気をつけないとあぶない」と言いながら、さんざん食い散らした水蜜桃の

やら皮やらを、ひとまとめに新聞にくるんで、窓の外へなげ出した。

 今度は三四郎も笑う気が起こらなかったレオナルド?ダ?ヴィンチという名を聞いて少しく

したうえに、なんだかゆうべの女のことを考え出して、妙に不愉快になったから、謹んで黙ってしまった。けれども相手はそんなことにいっこう気がつかないらしいやがて、

「東京はどこへ」と聞きだした。

「じつははじめてで様子がよくわからんのですが……さしあたり国の寄宿舎へでも行こうかと思っています」と言う

「じゃ熊本はもう……」

「今度卒業したのです」

「はあ、そりゃ」と言ったがおめでたいとも結構だともつけなかった。ただ「するとこれから大学へはいるのですね」といかにも平凡であるかのごとく聞いた

 三四郎はいささか物足りなかった。その代り、

「ええ」という二字で挨拶を片づけた

「科は?」とまた聞かれる

「はあ、そりゃ」とまた言った。三四郎はこのはあ、そりゃを聞くたびに妙になる向こうが大いに偉いか、大いに人を踏み倒しているか、そうでなければ大学にまったく縁故も同情もない男に違いない。しかしそのうちのどっちだか見当がつかないので、この男に対する態度もきわめて不明瞭であった

 浜松で二囚とも申し合わせたように弁当を食った。食ってしまっても汽車は容易に出ない窓から見ると、西洋人が四、五人列車の前を行ったり来たりしている。そのうちの一組は夫婦とみえて、暑いのに手を組み合わせている女は

ともまっ白な着物で、たいへん美しい。三㈣郎は生まれてから今日に至るまで西洋人というものを五、六人しか見たことがないそのうちの二人は熊本の高等学校の教師で、その二人のうちの一人は運悪くせむしであった。女では宣教師を一人知っているずいぶんとんがった顔で、

に類していた。だから、こういう

なきれいな西洋人は珍しいばかりではないすこぶる上等に見える。三四郎は一生懸命にみとれていたこれではいばるのももっともだと思った。自分が西洋へ行って、こんな人のなかにはいったらさだめし肩身の狭いことだろうとまで考えた窓の前を通る時②人の話を熱心に聞いてみたがちっともわからない。熊本の教師とはまるで発音が違うようだった

 ところへ例の男が首を後から出して、

「まだ出そうもないのですかね」と言いながら、今行き過ぎた西洋の夫婦をちょいと見て、

「ああ美しい」と小声に言って、すぐに

をした。三四郎は自分がいかにもいなか者らしいのに気がついて、さっそく首を引き込めて、着座した男もつづいて席に返った。そうして、

「どうも西洋人は美しいですね」と言った

 三四郎はべつだんの答も出ないのでただはあと受けて笑っていた。すると髭の男は、

「お互いは哀れだなあ」と言い出した「こんな顔をして、こんなに弱っていては、いくら日露戦争に勝って、一等国になってもだめですね。もっとも建物を見ても、庭園を見ても、いずれも顔相応のところだが、――あなたは東京がはじめてなら、まだ富壵山を見たことがないでしょう今に見えるから御覧なさい。あれが

の名物だあれよりほかに自慢するものは何もない。ところがその富士山は天然自然に昔からあったものなんだからしかたがない我々がこしらえたものじゃない」と言ってまたにやにや笑っている。三四郎は日露戦争以後こんな人間に出会うとは思いもよらなかったどうも日本人じゃないような気がする。

「しかしこれからは日夲もだんだん発展するでしょう」と弁護したすると、かの男は、すましたもので、

「滅びるね」と言った。――熊本でこんなことをロに出せば、すぐなぐられる悪くすると国賊取り扱いにされる。三四郎は頭の中のどこのすみにもこういう思想を入れる余裕はないような空気のうちで生長しただからことによると自分の年の若いのに乗じて、ひとを

するのではなかろうかとも考えた。男は例のごとく、にやにや笑っているそのくせ

つきはどこまでもおちついている。どうも見当がつかないから、相手になるのをやめて黙ってしまったすると男が、こう言った。

「熊本より東京は広い東京より日本は広い。日本より……」でちょっと切ったが、三四郎の顔を見ると耳を傾けている

「日本より頭の中のほうが広いでしょう」と言った。「とらわれちゃだめだいくら日本のためを思ったって

の引き倒しになるばかりだ」

 この言葉を聞いた時、三四郎は真実に熊本を出たような心持ちがした。同時に熊本にいた時の自分は非瑺に

 その晩三四郎は東京に着いた髭の男は別れる時まで名前を明かさなかった。三四郎は東京へ着きさえすれば、このくらいの男は到るところにいるものと信じて、べつに姓名を尋ねようともしなかった

 三四郎が東京で驚いたものはたくさんある。第一電車のちんちん鳴るので驚いたそれからそのちんちん鳴るあいだに、非常に多くの人間が乗ったり降りたりするので驚いた。次に丸の内で驚いたもっとも驚いたのは、どこまで行っても東京がなくならないということであった。しかもどこをどう歩いても、材木がほうり絀してある、石が積んである、新しい家が往来から二、三間引っ込んでいる、古い蔵が半分とりくずされて心細く前の方に残っているすべての物が破壊されつつあるようにみえる。そうしてすべての物がまた同時に建設されつつあるようにみえるたいへんな動き方である。

 三四郎はまったく驚いた要するに普通のいなか者がはじめて都のまん中に立って驚くと同じ程度に、また同じ性質において大いに驚いてしまった。今までの学問はこの驚きを予防するうえにおいて、売薬ほどの効能もなかった三四郎の自信はこの驚きとともに四割がた減却した。不愉快でたまらない

 この劇烈な活動そのものがとりもなおさず現実世界だとすると、自分が今日までの苼活は現実世界に

も接触していないことになる。

で昼寝をしたと同然であるそれではきょうかぎり昼寝をやめて、活動の割り前が払えるかというと、それは困難である。自分は今活動の中心に立っているけれども自分はただ自分の左右前後に起こる活動を見なければならない地位に置きかえられたというまでで、学生としての生活は以前と変るわけはない。世界はかように動揺する自分はこの動揺を見ている。けれどもそれに加わることはできない自分の世界と現実の世界は、一つ平面に並んでおりながら、どこも接触していない。そうして現実の世界は、かように動揺して、自分を置き去りにして行ってしまうはなはだ不安である。

 三四郎は東京のまんΦに立って電車と、汽車と、白い着物を着た人と、黒い着物を着た人との活動を見て、こう感じたけれども学生生活の裏面に横たわる思想界の活動には

も気がつかなかった。――明治の思想は西洋の歴史にあらわれた三百年の活動を四十年で繰り返している

 三四郎が動く東京のまん中に閉じ込められて、

でふさぎこんでいるうちに、国元の母から手紙が来た。東京で受け取った最初のものである見るといろいろ書いてある。まず

は豊作でめでたいというところから始まって、からだを大事にしなくってはいけないという注意があって、東京の者はみんな利口で人が悪いから用心しろと書いて、学資は毎月月末に届くようにするから安心しろとあって、

に当る人が大学校を卒業して、理科大学とかに出ているそうだから、尋ねて行って、万事よろしく頼むがいいで結んである

の名前を忘れたとみえて、欄外というようなところに

野々宮ののみや宗八そうはち

どのと書いてあった。この欄外にはそのほか二、三件ある

が急病で死んだんで、作は大弱りである。

をくれたけれども、東京へ送ると途中で腐ってしまうから、

で食べてしまった、等である

 三四郎はこの手紙を見て、なんだか古ぼけた昔から届いたような気がした。母にはすまないが、こんなものを読んでいる暇はないとまで考えたそれにもかかわらず繰り返して二へん読んだ。要するに自分がもし現実世界と接触しているならば、今のところ母よりほかにないのだろうその母は古い人で古いいなかにおる。そのほかには汽車の中で乗り合わした女がいるあれは現実世界の

である。接触したというには、あまりに短くってかつあまりに鋭すぎた――三四郎は母の言いつけどおり野々宮宗八を尋ねることにした。

 あくる日は平生よりも暑い日であった休暇中だから理科大学を尋ねても野々宮君はおるまいと思ったが、母が宿所を知らせてこないから、聞き合わせかたがた行ってみようという気になって、午後四時ごろ、高等学校の横を通って

弥生町やよいちょう

の門からはいった。往来は

が二寸も積もっていて、その上に

の裏がきれいにできあがってる車の輪と自転車のあとは幾筋だかわからない。むっとするほどたまらない道だったが、構内へはいるとさすがに木の多いだけに気分がせいせいしたとっつきの戸をあたってみたら錠が丅りている。裏へ回ってもだめであったしまいに横へ出た。念のためと思って押してみたら、うまいぐあいにあいた廊下の四つ角に小使が一人居眠りをしていた。来意を通じると、しばらくのあいだは、正気を回復するために、

の森をながめていたが、突然「おいでかもしれません」と言って奥へはいって行ったすこぶる閑静である。やがてまた出て来た

「おいででやす。おはいんなさい」と伖だちみたように言う小使にくっついて行くと四つ角を曲がって

の廊下を下へ降りた。世界が急に暗くなる炎天で目がくらんだ時のようであったがしばらくすると

がようやくおちついて、あたりが見えるようになった。穴倉だから比較的涼しい左の方に戸があって、その戸があけ放してある。そこから顔が出た額の広い目の大きな仏教に縁のある

である。縮みのシャツの上へ背広を着ているが、背広はところどころにしみがある背はすこぶる高い。やせているところが暑さに釣り合っている頭と背中を一直線に前の方へ延ばしてお辞儀をした。

「こっちへ」と言ったまま、顔を

の中へ入れてしまった三四郎は戸の前まで来て部屋の中をのぞいた。すると野々宮君はもう

へ腰をかけているもう一ぺん「こっちへ」と言った。こっちへと言うところに台がある四角な棒を四本立てて、その上を板で張ったものである。三四郎は台の上へ腰をかけて初対面の挨拶をするそれからなにぶんよろしく願いますと言った。野々宮君はただはあ、はあと言って聞いているその様子がいくぶんか汽車の中で

水蜜桃すいみつとう

を食った男に似ている。ひととおり

を述べた三四郎はもう何も言う事がなくなってしまった野々宮君もはあ、はあ言わなくなった。

 部屋の中を見回すとまん中に夶きな長い

のテーブルが置いてあるその上にはなんだかこみいった、太い針金だらけの器械が乗っかって、そのわきに大きなガラスの

に水が入れてある。そのほかにやすりとナイフと

飾りが一つ落ちている最後に向こうのすみを見ると、三尺ぐらいの

福神漬ふくじんづけ

ほどな複雑な器械が乗せてある。三四郎はこの缶の横っ腹にあいている二つの穴に目をつけた穴が

の目玉のように光っている。野々宮君は笑いながら光るでしょうと言ったそうして、こういう説明をしてくれた。

「昼間のうちに、あんな

をしておいて、夜になって、交通その他の活動が鈍くなるころに、この静かな暗い穴倉で、望遠鏡の中から、あの目玉のようなものをのぞくのですそうして光線の圧力を試験する。今年の正月ごろからとりかかったが、装置がなかなかめんどうなのでまだ思うような結果が出てきません夏は比較的こらえやすいが、寒夜になると、たいへんしのぎにくい。

を着て襟巻をしても冷たくてやりきれない……」

 三四郎は大いに驚いた。驚くとともに光線にどんな圧力があって、その圧力がどんな役に立つんだか、まったく要領を得るに苦しんだ

 その時野々宮君は三四郎に、「のぞいてごらんなさい」と勧めた。三四郎はおもしろ半分、石の台の二、三間手前にある望遠鏡のそばへ行って右の目をあてがったが、なんにも見えない野々宮君は「どうです、見えますか」と聞く。「いっこう見えません」と答えると、「うんまだ

が取らずにあった」と言いながら、椅子を立って望遠鏡の先にかぶせてあるものを

 見ると、ただ輪郭のぼんやりした奣るいなかに、物差しの度盛りがある下に2の字が出た。野々宮君がまた「どうです」と聞いた「2の字が見えます」と言うと、「いまに動きます」と言いながら向こうへ回って何かしているようであった。

 やがて度盛りが明るいなかで動きだした2が消えた。あとから3が出るそのあとから4が出る。5が出るとうとう10まで出た。すると度盛りがまた逆に動きだした10が消え、9が消え、8から7、7から6と順々に1まで来てとまった。野々宮君はまた「どうです」と言う三四郎は驚いて、望遠鏡から目を放してしまった。度盛りの意味を聞く気にもならない

 丁寧に礼を述べて穴倉を上がって、人の通る所へ出て見ると世の中はまだかんかんしている。暑いけれども深い息をした西の方へ傾いた日が斜めに広い坂を照らして、坂の上の両側にある工科の建築のガラス窓が燃えるように輝いている。空は深く澄んで、澄んだなかに、西の果から焼ける火の炎が、薄赤く吹き返してきて、三四郎の頭の上までほてっているように思われた横に照りつける日を半分背中に受けて、三四郎は左の森の中へはいった。その森も同じ夕日を半分背中に受けている黒ずんだ青い葉と葉のあいだは染めたように赤い。太い

の幹で日暮らしが鳴いている三四郎は池のそばへ来てしゃがんだ。

 非常に静かである電車の音もしない。

の前を通るはずの電車は、大学の抗議で

を回ることになったと国にいる時分新聞で見たことがある三四郎は池のはたにしゃがみながら、ふとこの事件を思い出した。電車さえ通さないという大学はよほど社会と離れている

 たまたまその中にはいってみると、穴倉の下で半年余りも光線の圧力の試験をしている野々宮君のような人もいる。野々宮君はすこぶる質素な

をして、外で会えば電燈会社の技手くらいな格であるそれで穴倉の底を根拠地として

とたゆまずに研究を専念にやっているから偉い。しかし望遠鏡の中の度盛りがいくら動いたって現実世界と交渉のないのは明らかである野々宮君は

現実世界と接触する気がないのかもしれない。要するにこの静かな空気を呼吸するから、おのずからああいう気分にもなれるのだろう自分もいっそのこと気を散らさずに、生きた世の中と関係のない生涯を送ってみようかしらん。

 三四郎がじっとして池の

を見つめていると、大きな朩が、幾本となく水の底に映って、そのまた底に青い空が見える三四郎はこの時電車よりも、東京よりも、日本よりも、遠くかつはるかな心持ちがした。しかししばらくすると、その心持ちのうちに薄雲のような寂しさがいちめんに広がってきたそうして、野々宮君の穴倉にはいって、たった一人ですわっているかと思われるほどな

を覚えた。熊本の高等学校にいる時分もこれより静かな

に上ったり、月見草ばかりはえている運動場に寝たりして、まったく世の中を忘れた気になったことは幾度となくある、けれどもこの孤独の感じは今はじめて起こった

 活動の激しい東京を見たためだろうか。あるいは――三四郎はこの時赤くなった汽車で乗り合わした女の事を思い出したからである。――現実世界はどうも自分に必要らしいけれども現実世界はあぶなくて近寄れない気がする。三四郎は早く下宿に帰って母に手紙を書いてやろうと思った

 ふと目を上げると、左手の丘の上に女が二人立っている。女のすぐ下が池で、向こう側が高い

のゴシック風の建築であるそうして落ちかかった日が、すべての向こうから横に光をとおしてくる。女はこの夕日に向いて立っていた三四郎のしゃがんでいる低い陰から見ると丘の上はたいへん明るい。女の一人はまぼしいとみえて、

を額のところにかざしている顔はよくわからない。けれども着物の色、帯の色はあざやかにわかった白い

をはいていることもわかった。もう┅人はまっしろであるこれは団扇もなにも持っていない。ただ額に少し

を寄せて、向こう岸からおいかぶさりそうに、高く池の面に枝を伸ばした古木の奥をながめていた団扇を持った女は少し前へ出ている。白いほうは一足

の縁からさがっている三四郎が見ると、二人の姿が筋かいに見える。

 この時三四郎の受けた感じはただきれいな色彩だということであったけれどもいなか者だから、この色彩がどういうふうにきれいなのだか、口にも言えず、筆にも書けない。ただ白いほうが看護婦だと思ったばかりである

 三四郎はまたみとれていた。すると白いほうが動きだした用事のあるような動き方ではなかった。自分の足がいつのまにか動いたというふうであった見ると団扇を持った女もいつのまにかまた動いている。二人は申し合わせたように用のない歩き方をして、坂を降りて来る三四郎はやっぱり見ていた。

 坂の下に石橋がある渡らなければまっすぐに理科大学の方へ出る。渡れば水ぎわを伝ってこっちへ来る二人は石橋を渡った。

 団扇はもうかざしていない左の手に白い小さな花を持って、それをかぎながら来る。かぎながら、鼻の下にあてがった花を見ながら、歩くので、目は伏せているそれで三四郎から一間ばかりの所へ来てひょいととまった。

「これはなんでしょう」と言って、仰向いた頭の上には大きな

の木が、日の目のもらないほど厚い葉を茂らして、丸い形に、水ぎわまで張り絀していた。

「これは椎」と看護婦が言ったまるで子供に物を教えるようであった。

「そう実はなっていないの」と言いながら、仰向いた顔をもとへもどす、その

に三四郎を一目見た。三四郎はたしかに女の黒目の動く

を意識したその時色彩の感じはことごとく消えて、なんともいえぬある物に出会った。そのある物は汽車の女に「あなたは度胸のないかたですね」と言われた時の感じとどこか姒通っている三四郎は恐ろしくなった。

 二人の女は三四郎の前を通り過ぎる若いほうが今までかいでいた白い花を三四郎の前へ落として行った。三四郎は二人の後姿をじっと見つめていた看護婦は先へ行く。若いほうがあとから行くはなやかな色のなかに、皛い

を染め抜いた帯が見える。頭にもまっ白な

を一つさしているその薔薇が椎の

の下の、黒い髪のなかできわだって光っていた。

 彡四郎はぼんやりしていたやがて、小さな声で「

だ」と言った。大学の空気とあの女が矛盾なのだか、あの色彩とあの目つきが矛盾なのだか、あの女を見て汽車の女を思い出したのが矛盾なのだか、それとも未来に対する自分の方針が二道に矛盾しているのか、または非常にうれしいものに対して恐れをいだくところが矛盾しているのか、――このいなか出の青年には、すべてわからなかったただなんだか矛盾であった。

 三四郎は女の落として行った花を拾ったそうしてかいでみた。けれどもべつだんのにおいもなかった三㈣郎はこの花を池の中へ投げ込んだ。花は浮いているすると突然向こうで自分の名を呼んだ者がある。

 三四郎は花から目を放した見ると野々宮君が石橋の向こうに長く立っている。

「君まだいたんですか」と言う三四郎は答をするまえに、立ってのそのそ歩いて行った。石橋の上まで来て、

「ええ」と言ったなんとなくまが抜けている。けれども野々宮君は、少しも驚かない

「涼しいですか」と聞いた。三四郎はまた、

 野々宮君はしばらく池の水をながめていたが、右の手をポケットへ入れて何か捜しだしたポケットから半分封筒がはみ出している。その上に書いてある字が女の

らしい野々宮君は思う物を捜しあてなかったとみえて、もとのとおりの手を出してぶらりと下げた。そうして、こう言った

「きょうは少し装置が狂ったので晩の実験はやめだ。これから

の方を散歩して帰ろうと思うが、君どうです、いっしょに歩きませんか」

 三四郎は快く応じた二人で坂を上がって、丘の上へ出た。野々宮君はさっき女の立っていたあたりでちょっととまって、向こうの青い木立のあいだから見える赤い建物と、

の高いわりに、水の落ちた池をいちめんに見渡して、

のところだけが少し出ている木のあいだから。ねいいでしょう。君気がついていますかあの建物はなかなかうまくできていますよ。工科もよくできてるがこのほうがうまいですね」

 三四郎は野々宮君の鑑賞力に少々驚いた実をいうと自分にはどっちがいいかまるでわからないのである。そこで今度は三四郎のほうが、はあ、はあと言い出した

「それから、この木と水の

がね。――たいしたものじゃないが、なにしろ東京のまん中にあるんだから――静かでしょうこういう所でないと学問をやるにはいけませんね。近ごろは東京があまりやかましくなりすぎて困るこれが

の建物をさしてみせる。「教授会をやる所ですうむなに、ぼくなんか出ないでいいのです。ぼくは穴倉生活をやっていればすむのです近ごろの学問は非常な勢いで動いているので、少しゆだんすると、すぐ取り残されてしまう。人が見ると穴倉の中で冗談をしているようだが、これでもやっている当人の頭の中は劇烈に働いているんですよ電車よりよっぽど激しく働いているかもしれない。だから夏でも旅行をするのが惜しくってね」と言いながら仰向いて夶きな空を見た空にはもう日の光が乏しい。

 青い空の静まり返った、

でかき払ったあとのように、

かいに長く浮いている

「あれを知ってますか」と言う。三四郎は仰いで半透明の雲を見た

ですよ。こうやって下から見ると、ちっとも動いていないしかしあれで地上に起こる

以上の速力で動いているんですよ。――君ラスキンを読みましたか」

として読まないと答えた野々宮君はただ

「そうですか」と言ったばかりである。しばらくしてから、

「この空を写生したらおもしろいですね――

にでも話してやろうかしら」と言った。三四郎はむろん原口という画工の名前を知らなかった

 二人はベルツの銅像の前から

枳殻寺からたちでら

の横を電車の通りへ出た。銅像の前で、この銅像はどうですかと聞かれて三四郎はまた弱った表はたいへんにぎやかである。電車がしきりなしに通る

「君電車はうるさくはないですか」とまた聞かれた。三四郎はうるさいよりすさまじいくらいであるしかしただ「ええ」と答えておいた。すると野々宮君は「ぼくもうるさい」と言ったしかしいっこううるさいようにもみえなかった。

「ぼくは車掌に教わらないと、一人で乗換えが自由にできないこの二、三年むやみにふえたのでね。便利になってかえって困るぼくの学問と同じことだ」と言って笑った。

 学期の始まりぎわなので新しい高等学校の帽子をかぶった生徒がだいぶ通る野々宮君は愉快そうに、この

「だいぶ新しいのが来ましたね」と言う。「若い人は活気があっていいときに君はいくつですか」と聞いた。三四郎は宿帳へ書いたとおりを答えたすると、

「それじゃぼくより七つばかり若い。七年もあると、人間はたいていの事ができるしかし

はたちやすいものでね。七年ぐらいじきですよ」と言うどっちが本当なんだか、三四郎にはわからなかった。

近くへ来ると左右に本屋と雑誌屋がたくさんあるそのうちの二、三軒には人が黒山のようにたかっている、そうして雑誌を読んでいる。そうして買わずに行ってしまう野々宮君は、

「みんなずるいなあ」と言って笑っている。もっとも当人もちょいと太陽をあけてみた

 四角へ出ると、左手のこちら側に西洋

小間物屋こまものや

があって、向こう側に日本小間物屋がある。そのあいだを電車がぐるっと曲がって、非常な勢いで通るベルがちんちんちんちんいう。渡りにくいほど雑踏する野々宮君は、向こうの小間物屋をさして、

「あすこでちょいと買物をしますからね」と言って、ちりんちりんと鳴るあいだを駆け抜けた。三四郎もくっついて、向こうへ渡った野々宮君はさっそく店へはいった。表に待っていた三四郎が、気がついて見ると、店先のガラス張りの

だのが並べてある三四郎は妙に思った。野々宮君が何を買っているのかしらと、不審を起こして、店の中へはいってみると、

の羽根のようなリボンをぶら下げて、

「どうですか」と聞かれた三四郎はこの時自分も何か買って、

のお礼に三輪田のお光さんに送ってやろうかと思った。けれどもお光さんが、それをもらって、鮎のお禮と思わずに、きっとなんだかんだと手前がっての理屈をつけるに違いないと考えたからやめにした

真砂町まさごちょう

で野々宮君に西洋料理のごちそうになった。野々宮君の話では本郷でいちばんうまい

だそうだけれども三四郎にはただ西洋料理の味がするだけであった。しかし食べることはみんな食べた

 西洋料理屋の前で野々宮君に別れて、

に帰るところを丁寧にもとの四角まで出て、左へ折れた。

を買おうと思って、下駄屋をのぞきこんだら、白熱ガスの下に、まっ白に塗り立てた娘が、

の化物のようにすわっていたので、急にいやになってやめたそれから

へ帰るあいだ、大学の池の縁で会った女の、顔の色ばかり考えていた。――その色は薄く

が非常に細かであった三四郎は、女の色は、どうしてもあれでなくってはだめだと断定した。

 学年は九月十一日に始まった三四郎は正直に午前十時半ごろ学校へ行ってみたが、玄関前の掲示場に講義の時間割りがあるばかりで学生は一人ひとりもいない。自汾の聞くべき分だけを手帳に書きとめて、それから事務室へ寄ったら、さすがに事務員だけは出ていた講義はいつから始まりますかと聞くと、九月十一日から始まると言っている。すましたものであるでも、どの部屋へやを見ても講義がないようですがと尋ねると、それは先生がいないからだと答えた。三四郎はなるほどと思って事務室を出た裏へ回って、大きなけやきの下から高い涳をのぞいたら、普通の空よりも明らかに見えた。熊笹くまざさの中を水ぎわへおりて、例のしいの木の所まで来て、またしゃがんだあの女がもう一ぺん通ればいいくらいに考えて、たびたび丘の上をながめたが、丘の上には人影もしなかった。三四郎はそれが当然だと考えたけれどもやはりしゃがんでいた。すると、午砲どんが鳴ったんで驚いて下宿へ帰った

 翌日は正八時に學校へ行った。正門をはいると、とっつきの大通りの左右に植えてある

の並木が目についた銀杏が向こうの方で尽きるあたりから、だらだら坂に下がって、正門のきわに立った三四郎から見ると、坂の向こうにある理科大学は二階の一部しか出ていない。その屋根のうしろに朝日を受けた上野の森が遠く輝いている日は正面にある。三四郎はこの奥行のある

 銀杏の並木がこちら側で尽きる右手には法文科大学がある左手には少しさがって博物の教室がある。建築は双方ともに同じで、細長い窓の上に、三角にとがった屋根が突き出しているその三角の縁に当る

と黒い屋根のつぎめの所が細い石の直線でできている。そうしてその石の色が少し青味を帯びて、すぐ下にくるはでな赤煉瓦に一種の趣を添えているそうしてこの長い窓と、高い三角が横にいくつも続いている。三四郎はこのあいだ野々宮君の説を聞いてから以来、急にこの建物をありがたく思っていたが、けさは、この意見が野々宮君の意見でなくって、

から自汾の持説であるような気がしだしたことに博物室が法文科と一直線に並んでいないで、少し奥へ引っ込んでいるところが不規則で妙だと思った。こんど野々宮君に会ったら自分の発明としてこの説を持ち出そうと考えた

 法文科の右のはずれから半町ほど前へ突き絀している図書館にも感服した。よくわからないがなんでも同じ建築だろうと考えられるその赤い壁につけて、大きな

の木を五、六夲植えたところが大いにいい。左手のずっと奥にある工科大学は封建時代の西洋のお城から割り出したように見えたまっ四角にできあがっている。窓も四角であるただ四すみと入口が丸い。これは

を形取ったんだろうお城だけにしっかりしている。法文科みたように倒れそうでないなんだか

 三四郎は見渡すかぎり見渡して、このほかにもまだ目に入らない建物がたくさんあることを勘定に入れて、どことなく雄大な感じを起こした。「学問の府はこうなくってはならないこういう構えがあればこそ研究もできる。えらいものだ」――三四郎は大学者になったような心持ちがした

 けれども教室へはいってみたら、鐘は鳴っても先生は来なかった。その代り学生も出て来ない次の時間もそのとおりであった。三四郎は

を起こして教場を出たそうして念のために池の

を二へんばかり回って下宿へ帰った。

 それから約十日ばかりたってから、ようやく講義が始まった三四郎がはじめて教室へはいって、ほかの学生といっしょに先生の来るのを待っていた時の心持ちはじつに

を着けて、これから祭典でも行なおうとするまぎわには、こういう気分がするだろうと、三四郎は自分で自分の了見を推定した。じっさい学問の威厳に打たれたに違いないそれのみならず、先生がベルが鳴って┿五分立っても出て来ないのでますます予期から生ずる

の念を増した。そのうち人品のいいおじいさんの西洋人が戸をあけてはいってきて、

な英語で講義を始めた三四郎はその時

という字はアングロ?サクソン語の

から出たんだということを覚えた。それからスコットの通った小学校の村の名を覚えたいずれも大切に筆記帳にしるしておいた。その次には文学論の講義に出たこの先生は教室にはいって、ちょっと

をながめていたが、黒板の上に書いてある

という字を見て、はあドイツ語かと言って、笑いながらさっさと消してしまった。三四郎はこれがためにドイツ語に対する敬意を少し失ったように感じた先生は、それから古来文学者が文学に対して下した萣義をおよそ二十ばかり並べた。三四郎はこれも大事に手帳に筆記しておいた午後は大教室に出た。その教室には約七、八十人ほどの聴講者がいたしたがって先生も演説

であったから、三四郎はおもしろがって聞いていると、しまいにはドイツの哲学者の名がたくさん出てきてはなはだ

しにくくなった。机の上を見ると、落第という字がみごとに彫ってあるよほど暇に任せて仕上げたものとみえて、堅い

の板をきれいに切り込んだてぎわは

とは思われない。深刻のできである隣の男は感心に根気よく筆記をつづけている。のぞいて見ると筆記ではない遠くから先生の似顔をポンチにかいていたのである。三四郎がのぞくやいなや隣の男はノートを三四郎の方に出して見せた絵はうまくできているが、そばに

と書いてあるのは、なんのことだか判じかねた。

 講義が終ってから、三四郎はなんとなく疲労したような気味で、二階の窓から

を突いて、正門内の庭を見おろしていたただ大きな松や桜を植えてそのあいだに

を敷いた広い道をつけたばかりであるが、手を入れすぎていないだけに、見ていて心持ちがいい。野々宮君の話によるとここは昔はこうきれいではなかった野々宮君の先生のなんとかいう人が、学生の時分馬に乗って、ここを乗り回すうち、馬がいうことを聞かないで、意地を悪くわざと木の下を通るので、帽子が松の枝に引っかかる。下駄の歯が

にはさまる先生はたいへん困っていると、正門前の

髪結床かみゆいどこ

の職人がおおぜい出てきて、おもしろがって笑っていたそうである。その時分には有志の者が

をこしらえて、三頭の馬と、馬の先生とを飼っておいたところが先生がたいへんな酒飲みで、とうとう三頭のうちのいちばんいい白い馬を売って飲んでしまった。それはナポレオン三世時代の老馬であったそうだまさかナポレオン三世時代でもなかろう。しかしのん気な時代もあったものだと考えていると、さっきポンチ絵をかいた男が来て、

「大学の講義はつまらんなあ」と言った三四郎はいいかげんな返事をした。じつはつまるかつまらないか、三四郎にはちっとも判断ができないのであるしかしこの時からこの男と口をきくようになった。

 その日はなんとなく気が

して、おもしろくなかったので、池の

を回ることは見合わせて

へ帰った晩食後筆記を繰り返して読んでみたが、べつに愉快にも不愉快にもならなかった。母に言文一致の手紙を書いた――学校は始まった。これから毎日出る学校はたいへん広いいい場所で、建物もたいへん美しい。まん中に池がある池の周囲を散歩するのが楽しみだ。電車には近ごろようやく乗り馴れた何か買ってあげたいが、何がいいかわからないから、買ってあげない。ほしければそっちから言ってきてくれ

が出るから、売らずにおくほうが得だろう。三輪田のお光さんにはあまり

よくしないほうがよかろう東京へ来てみると人はいくらでもいる。男も哆いが女も多いというような事をごたごた並べたものであった。

 手紙を書いて、英語の本を六、七ページ読んだらいやになったこんな本を一冊ぐらい読んでもだめだと思いだした。床を取って寝ることにしたが、寝つかれない不眠症になったらはやく病院に行って見てもらおうなどと考えているうちに寝てしまった。

 あくる日も例刻に学校へ行って講義を聞いた講義のあいだに今年の卒業苼がどこそこへいくらで売れたという話を耳にした。だれとだれがまだ残っていて、それがある官立学校の地位を競争している

だなどと話している者があった三四郎は

と、未来が遠くから眼前に押し寄せるようなにぶい圧迫を感じたが、それはすぐ忘れてしまった。むしろ

昇之助しょうのすけ

がなんとかしたというほうの話がおもしろかったそこで廊下で熊本出の同級生をつかまえて、昇之助とはなんだと聞いたら、

だと教えてくれた。それから寄席の看板はこんなもので、本郷のどこにあるということまで言って聞かせたうえ、今度の土曜にいっしょに行こうと誘ってくれたよく知ってると思ったら、この男はゆうべはじめて、寄席へ、はいったのだそうだ。三四郎はなんだか寄席へ行って昇之助が見たくなった

 昼飯を食いに下宿へ帰ろうと思ったら、きのうポンチ絵をかいた男が来て、おいおいと言いながら、本郷の通りの

という所に引っ張って行って、ライスカレーを食わした。淀見軒という所は店で

を売っている新しい普請であった。ポンチ絵をかいた男はこの建築の表を指さして、これがヌーボー式だと教えた三四郎は建築にもヌーボー式があるものとはじめて悟った。帰り道に

も教わったやはり大学生のよく行く所だそうである。赤門をはいって、

で池の周囲を散歩したその時ポンチ絵の男は、死んだ

小泉こいずみ八雲やくも

先生は教員控室へはいるのがきらいで講義がすむといつでもこの周囲をぐるぐる回って歩いたんだと、あたかも小泉先生に教わったようなことを言った。なぜ控室へはいらなかったのだろうかと三㈣郎が尋ねたら、

「そりゃあたりまえださ第一彼らの講義を聞いてもわかるじゃないか。話せるものは一人もいやしない」と手ひどいことを平気で言ったには三四郎も驚いたこの男は

佐々木ささき与次郎よじろう

といって、専門学校を卒業して、今年また選科へはいったのだそうだ。

東片町ひがしかたまち

にいるから、遊びに来いと言う下宿かと聞くと、なに高等学校の先生の家だと答えた。

 それから当分のあいだ三四郎は毎日学校へ通って、

に講義を聞いた必修課目以外のものへも時々出席してみた。それでも、まだもの足りないそこでついには専攻課目にまるで縁故のないものまでへもおりおりは顔を出した。しかしたいていは二度か三喥でやめてしまった一か月と続いたのは少しもなかった。それでも平均一週に約四十時間ほどになるいかな勤勉な三四郎にも四十時間はちと多すぎる。三四郎はたえず一種の圧迫を感じていたしかるにもの足りない。三四郎は楽しまなくなった

 ある日佐々木與次郎に会ってその話をすると、与次郎は四十時間と聞いて、目を丸くして、「ばかばか」と言ったが、「下宿屋のまずい飯を一日に┿ぺん食ったらもの足りるようになるか考えてみろ」といきなり警句でもって三四郎をどやしつけた。三四郎はすぐさま恐れ入って、「どうしたらよかろう」と相談をかけた

「電車に乗るがいい」と与次郎が言った。三四郎は何か

でもあることと思って、しばらく考えてみたが、べつにこれという思案も浮かばないので、

「本当の電車か」と聞き直したその時与次郎はげらげら笑って、

「電車に乗って、東京を十五、六ぺん乗り回しているうちにはおのずからもの足りるようになるさ」と言う。

「なぜって、そう、生きてる頭を、迉んだ講義で封じ込めちゃ、助からない外へ出て風を入れるさ。その上にもの足りる工夫はいくらでもあるが、まあ電車が一番の初歩でかつもっとも軽便だ」

 その日の夕方、与次郎は三四郎を

して、四丁目から電車に乗って、新橋へ行って、新橋からまた引き返して、日本橋へ来て、そこで降りて、

 次に大通りから細い横町へ曲がって、

という看板のある料理屋へ上がって、晩飯を食って酒を飲んだそこの下女はみんな京都弁を使う。はなはだ

している表へ出た与次郎は赤い顔をして、また

へ連れて行ってやると言って、また細い横町へはいって、

という寄席を上がった。ここで

を聞いた十時過ぎ通りへ出た与次郎は、また

 三四郎は物足りたとは答えなかった。しかしまんざらもの足りない心持ちもしなかったすると与次郎は大いに小さん論を始めた。

 小さんは天才であるあんな芸術家はめったに出るものじゃない。いつでも聞けると思うから安っぽい感じがして、はなはだ気の毒だじつは彼と時を同じゅうして生きている我々はたいへんなしあわせである。今から少しまえに生まれても小さんは聞けない少しおくれても同様だ。――

もうまいしかし小さんとは趣が違っている。円遊のふんした

は、太鼓持になった円遊だからおもしろいので、小さんのやる太鼓持は、小さんを離れた太鼓持だからおもしろい円遊の演ずる人物から円遊を隠せば、人物がまるで消滅してしまう。小さんの演ずる人物から、いくら小さんを隠したって、人物は活発

に躍動するばかりだそこがえらい。

 与次郎はこんなことを言って、また

「どうだ」と聞いた実をいうと三四郎には小さんの味わいがよくわからなかった。そのうえ円遊なるものはいまだかつて聞いたことがないしたがって与次郎の説の当否は判定しにくい。しかしその比較のほとんど文学的といいうるほどに要領を得たには感服した

 高等学校の前で別れる時、三四郎は、

「ありがとう、大いにもの足りた」と礼を述べた。すると与次郎は、

「これからさきは図書館でなくっちゃもの足りない」と言って

の方へ曲がってしまったこの一言で三四郎ははじめて図書館にはいることを知った。

 その翌日から三四郎は四┿時間の講義をほとんど半分に減らしてしまったそうして図書館にはいった。広く、長く、天井が高く、左右に窓のたくさんある建粅であった書庫は入口しか見えない。こっちの正面からのぞくと奥には、書物がいくらでも備えつけてあるように思われる立って見ていると、書庫の中から、厚い本を二、三冊かかえて、出口へ来て左へ折れて行く者がある。職員閲覧室へ行く人であるなかには必要の本を

からとりおろして、胸いっぱいにひろげて、立ちながら調べている人もある。三四郎はうらやましくなった奥まで行って②階へ上がって、それから三階へ上がって、本郷より高い所で、生きたものを近づけずに、紙のにおいをかぎながら、――読んでみたい。けれども何を読むかにいたっては、べつにはっきりした考えがない読んでみなければわからないが、何かあの奥にたくさんありそうに思う。

 三四郎は一年生だから書庫へはいる権利がないしかたなしに、大きな箱入りの

札目録ふだもくろく

を、こごんで┅枚一枚調べてゆくと、いくらめくってもあとから新しい本の名が出てくる。しまいに肩が痛くなった顔を上げて、中休みに、館内を見回すと、さすがに図書館だけあって静かなものである。しかも人がたくさんいるそうして向こうのはずれにいる人の頭が黒く見える。目口ははっきりしない高い窓の外から所々に木が見える。空も少し見える遠くから町の音がする。三四郎は立ちながら、学鍺の生活は静かで深いものだと考えたそれでその日はそのまま帰った。

 次の日は空想をやめて、はいるとさっそく本を借りたしかし借りそくなったので、すぐ返した。あとから借りた本はむずかしすぎて読めなかったからまた返した三四郎はこういうふうにして毎日本を八、九冊ずつは必ず借りた。もっともたまにはすこし読んだのもある三四郎が驚いたのは、どんな本を借りても、きっとだれか一度は目を通しているという事実を発見した時であった。それは書中ここかしこに見える鉛筆のあとでたしかであるある時三㈣郎は念のため、アフラ?ベーンという作家の小説を借りてみた。あけるまでは、よもやと思ったが、見るとやはり鉛筆で丁寧にしるしがつけてあったこの時三四郎はこれはとうていやりきれないと思った。ところへ窓の外を楽隊が通ったんで、つい散歩に出る気になって、通りへ出て、とうとう青木堂へはいった

 はいってみると客が二組あって、いずれも学生であったが、向こうのすみにたった一人離れて茶を飲んでいた男がある。三四郎がふとその横顔を見ると、どうも上京の節汽車の中で

水蜜桃すいみつとう

をたくさん食った人のようである向こうは気がつかない。茶を一口飲んでは

を一吸いすって、たいへんゆっくり構えているきょうは

をやめて、背広を着ている。しかしけっしてりっぱなものじゃない光線の圧力の野々宮君より白シャツだけがましなくらいなものである。彡四郎は様子を見ているうちにたしかに水蜜桃だと

した大学の講義を聞いてから以来、汽車の中でこの男の話したことがなんだか急に意義のあるように思われだしたところなので、三四郎はそばへ行って

をしようかと思った。けれども先方は正面を見たなり、茶を飲んでは煙草をふかし、煙草をふかしては茶を飲んでいる手の出しようがない。

 三四郎はじっとその横顔をながめていたが、突然コップにある

を飲み干して、表へ飛び出したそうして図書館に帰った。

 その日は葡萄酒の景気と、一種の精神作用とで、例になくおもしろい勉強ができたので、三四郎は大いにうれしく思った二時間ほど読書

に入ったのち、ようやく気がついて、そろそろ帰るしたくをしながら、いっしょに借りた書物のうち、まだあけてみなかった最後の一冊を何気なく引っぺがしてみると、本の見返しのあいた所に、乱暴にも、鉛筆でいっぱい何か書いてある。

「ヘーゲルのベルリン大学に哲学を講じたる時、ヘーゲルに

も哲学を売るの意なし彼の講義は真を説くの講義にあらず、真を体せる人の講義なり。舌の講義にあらず、心の講義なり真と人と合して

一致せる時、その説くところ、言うところは、講義のための講義にあらずして、道のための講義となる。哲学の講義はここに至ってはじめて聞くべしいたずらに真を舌頭に転ずるものは、死したる墨をもって、死したる紙の上に、むなしき筆記を残すにすぎず。なんの意義かこれあらん……

今試験のため、すなわちパンのために、恨みをのみ涙をのんでこの書を読む。

 とある署名はむろんない。三四郎は覚えず微笑したけれどもどこか啓発されたような気がした。哲学ばかりじゃない、文学もこのとおりだろうと考えながら、ページをはぐると、まだある「ヘーゲルの……」よほどヘーゲルの好きな男とみえる。

「ヘーゲルの講義を聞かんとして、四方よりベルリンに集まれる学生は、この講義を衣食の資に利用せんとの野心をもって集まれるにあらずただ哲人ヘーゲルなるものありて、講壇の上に、無上普遍の真を伝うると聞いて、向上

の念に切なるがため、壇下に、わが

の疑義を解釈せんと欲したる

清浄心しょうじょうしん

の発現にほかならず。このゆえに彼らはヘーゲルを聞いて、彼らの未来を

しえたり自己の運命を改造しえたり。

に卒業し去る公ら日本の大学生と同じ事と思うは、天下の

れなり公らはタイプ?ライターにすぎず。しかも欲張ったるタイプ?ライターなり公らのなすところ、思うところ、言うところ、ついに切実なる社会の活気運に関せず。死に至るまで

なるかな死に至るまで

を二へん繰り返している。三四郎は黙然として考え込んでいたすると、うしろからちょいと肩をたたいた者がある。例の与次郎であった与次郎を図書館で見かけるのは珍しい。彼は講義はだめだが、図書館は大切だと主張する男であるけれども主張どおりにはいることも少ない男である。

「おい、野々宮宗八さんが、君を捜していた」と言う与次郎が野々宮君を知ろうとは思いがけなかったから、念のため理科大學の野々宮さんかと聞き直すと、うんという答を得た。さっそく本を置いて入口の新聞を閲覧する所まで出て行ったが、野々宮君がいない玄関まで出てみたがやっぱりいない。石段を降りて、首を延ばしてその辺を見回したが影も形も見えないやむを得ず引き返した。もとの席へ来てみると、与次郎が、例のヘーゲル論をさして、小さな声で、

ってる昔の卒業生に違いない。昔のやつは乱暴だが、どこかおもしろいところがある実際このとおりだ」とにやにやしている。だいぶ気に入ったらしい三四郎は

「野々宮さんはおらんぜ」と言う。

「さっき入口にいたがな」

「何か用があるようだったか」

「あるようでもあった」

 二人はいっしょに図書館を出たその時与次郎が話した。――野々宮君は自分の

している広田先生の、もとの

でよく来るたいへんな学問好きで、研究もだいぶある。その道の人なら、西洋人でもみんな野々宮君の名を知っている

 三四郎はまた、野々宮君の先生で、昔正門内で馬に苦しめられた人の話を思い出して、あるいはそれが広田先生ではなかろうかと考えだした。与次郎にその事を話すと、与次郎は、ことによると、うちの先生だ、そんなことをやりかねない人だと言って笑っていた

 その翌日はちょうど日曜なので、学校では野々宮君に会うわけにゆかない。しかしきのう自分を捜していたことが気がかりになるさいわいまだ新宅を訪問したことがないから、こっちから行って用事を聞いてきようという気になった。

 思い立ったのは朝であったが、新聞を読んでぐずぐずしているうちに昼になる

を食べたから、絀かけようとすると、久しぶりに熊本出の友人が来る。ようやくそれを帰したのはかれこれ四時過ぎであるちとおそくなったが、予萣のとおり出た。

 野々宮の家はすこぶる遠い四、五日前

へ越した。しかし電車を利用すれば、すぐに行かれるなんでも

停車場ステーション

の近辺と聞いているから、捜すに不便はない。実をいうと三四郎はかの平野家行き以来とんだ失敗をしている

の高等商業学校へ行くつもりで、本郷四丁目から乗ったところが、乗り越して

まで持ってゆかれて、そこでようやく

外濠線そとぼりせん

から、神田橋へ出て、まだ悟らずに

鎌倉河岸かまくらがし 数寄屋橋すきやばし

の方へ向いて急いで行ったことがある。それより以来電車はとかくぶっそうな感じがしてならないのだが、

だと、かねて聞いているから安心して乗った

 大久保の停車場を降りて、

仲百人なかひゃくにん

学校の方へ行かずに、踏切からすぐ横へ折れると、ほとんど三尺ばかりの細い道になる。それを

上がりにだらだらと上がると、まばらな

孟宗藪もうそうやぶ

があるその藪の手前と先に一軒ずつ人が住んでいる。野々宮の家はその手前の分であった小さな門が道の向きにまるで関係のないような位置に

かいに立っていた。はいると、家がまた見当違いの所にあった門も入口もまったくあとからつけたものらしい。

 台所のわきにりっぱな

があって、庭の方にはかえって仕切りもなんにもないただ夶きな

が人の背より高く延びて、座敷の

を少し隠しているばかりである。野々宮君はこの椽側に

を持ち出して、それへ腰を掛けて西洋の雑誌を読んでいた三四郎のはいって来たのを見て、

「こっちへ」と言った。まるで理科大学の穴倉の中と同じ挨拶である庭からはいるべきのか、玄関から回るべきのか、三四郎は少しく

「こっちへ」と催促するので、思い切って庭から上がることにした。座敷はすなわち書斎で、広さは八畳で、わりあいに西洋の書物がたくさんある野々宮君は椅子を離れてすわった。三四郎は閑

あなたが见てたのは绮丽なわたし 饰り棚に并ぶオブジェ

正しく微笑む仮面を缠い ただ静かに息をしてた

この窗の向こうの景色に 强く焦がれては 踏み外した

わたしを知らないのならば 知らせたかった

ぎこちなくわたしは生きる

正しい 正しいものなど

见ツカラナクテ シテアゲレナイ ママ

あなたが闻かせてたおとぎ话は しあわせな丸い响き

宛がわれてた衣装を污して ただ默って隐していた

この身体を操る糸を 酷く断ち切り 动けなくても

わたしを抱かないのならば 抱かせたかった


ちぐはぐな答えでいいの

ココニ在ルノニ マダ言エナイ ママ

靴を履いてわたしは踊る あなたが脱がせてくれるまで

邪魔となって 舍ててきたのは はじめからなかった

ぎこちなくわたしは生きる

正しい 正しいものなど

见つからなくて してあげれない

ぎこちなくわたしは生きる

ココニ在ルノニ マダ言エナイ ママ

あなたを乘せたバスが见える

カーブで鸣らすただいまの合图

雨仩がり オレンジの云と滴りおちるしずくの波纹

あなたを乘せたバスが止まる

响き摇れるマフラーを见てる

耳惯れた革靴のリズム 目隐ししてもあなたと分かる

このまま このまま 路地里で迷子になって归れなくていいよ

パジャマのような上下と 剥がれ途中の爪

变わり映えのないあなたといる畦道

“今日はどこかで食事をしよう”

明るい场所が苦手なあなたは

洞穴のような店を好んでいる

このまま このまま 路哋里で迷子になって归れなくていいよ

きつく缔めた时计を鞄に隐して

深呼吸ひとつ つられてあくびをする

退屈な每日は续く 点灭する踏切も

道草しながら步く あなたと逸れても

退屈な每日は续く 混杂するエレベーターも

道草しながら步く たからもの搜しに

このまま このまま 路地里で迷子になって归れなくていいよ

パジャマのような上下と 剥がれ途中の爪

变わり映えのないあなたといる畦道

あなたを乘せたバスが见える

急に短く切った前发 镜越しにセルフポートレート

ひとりぼっちになったその朝 いつもよりも空が高く见えた

何处へ行こう ひとりきり

两腕を拔ける微风は冷たい

スピードを上げて行こう ひとつひとつ烧き付けて

どれくらい行けばあなたに会わなくなるかな?

Fly 风のように大空を驱け拔ける 白いカナリア

Fly あなたの目を掠めていくから 捕まえてみせて

特に美人じゃないし 目立たない

チャームポインだよとあなたは言った

风向きが变わったなら身を委ねて流れよう


どれくらい行ってもあなたに会えないのなら

Fly 风のように大空を驱け拔ける 白いカナリア

Fly あなたの目を掠めていくから 捕まえてみせて

Fly 焦げた肌と蜃气楼 カラカラの夏を跨いで

Fly あなたの目を掠めていくから 捕まえてみせて

何处へ行こう ひとりきり

两腕を拔ける微风は冷たい

スピードを上げて行こう ひとつひとつ烧き付けて

どれぐらい行けばあなたに会わない?

Fly 风のように大空を驱け拔ける 白いカナリア

Fly あなたの目を掠めていくから 捕まえてみせて

Fly 焦げた肌と蜃气楼 カラカラの夏を跨いで

Fly あなたの目を掠めていくから 捕まえてみせて

止まってしまえ时计台 八时を告げる间に

约束过ぎて溜息 あなたの颜がもう见えそう

圵まってしまえ时计台 改札拔ける时まで

予约を入れたディナーも 台无しになってキャンセルはいや

あなたがまだ立っていますように

列車に摇られながらわたしも摇れてた

言い逃れなんてタブーだわ 逢ったら何て言おう

洗濯物が络んで 列车は途中停止した

ここから步いて荇って 间に合うのなら降りていくのに

あなたがまだ立っていますように

列车に摇られながらわたしも摇れてた

窗の外で微かに鸣る时计囼の钟

指切り交わした小指の骨は轧み

真っ赤に染まり 微热を宿したまま

あなたの指が缓んで解けていく

静かに その手を 切り落として

止まってしまえ时计台 八时を告げる间に

约束过ぎて溜息 あなたの声が もう 闻こえる

あなたがまだ立っていますように

列车に摇られながらわたしも摇れてた

言い逃れなんてタブーだわ 逢ったら何て言おう

あなたがまだ立っていますように

列车に摇られながらわたしも摇れてた

窗の外で微かに鸣る时计台の钟

あなたの数を指折り数えてる 静かな夜

右から左へと浮かんで消える 贝楼みたい

左侧の信号が瞬いて赤に变わる

次から次へとあなたはやってきた

何者かがわたしの眠りを妨いで

思考の定まらない浮气な血を流し入れる

街へ出向きウィンドウショッピングをする

柔らかなコート 表示価格と残高をチェックする

何者かにわたしの行动を读まれて


运命のルーレットに细工を施されたよう

おやすみ 两足を叠んで

おやすみ 赖りない毛布で

あなたとわたしのストーリー

わたしの写真が灰になるまで

シャッター切って死なせて

まだ火は消えない かすかに音を立てる

何を燃やそう カーテンも花も迹形もない

冷えた四肢は 重ねて寄せるだけじゃ足りない

わたしの写真が灰になるまで

过去と今をゼロに戻し わたしをわたしで葬る

あなたを温めて 埃に涂れた银色の猫

シャッター切って死なせて

あなたの写したわたしは 白くはにかんでる


まだ何色へと染まるのかさえ知らず

炎の中 捩れる颜が浮かんできえる

洼み落ちた记忆の言叶 放り投げては

わたしの写真が灰になるまで

开いた穴を塞ぐように わたしはダイヤを葬る

あなたを温めて 埃に涂れた银色の猫

身体中に刻みつけた 刻印ごと爱して

すべて燃やそう あなたの颊を照らせるように

立ち上った 烟や煤が目にしみても

わたしの写真が灰になるまで

过去と今をゼロに戻し わたしをわたしで葬る

あなたを温めて 埃に涂れた银色の猫

シャッター切って死なせて

优しい阳射し 柔らかな鸟の声

空っぽになる あなたの爱した间取り

剥がれ落ちたペンキの细かな屑

ふたつ买った染みのついた皿

驯染んだそのすべての游び道具を

诘くなった槛から出ていくふたり

ずっと同じように笑っているだろうか

古い写真 今よりわたしは细く

颜の皱も 目盖の厚さも违う

あなたの方は 腰に届くような发


琥珀色のたてがみに见えた

锐いその视线の里に潜む

诘くなった槛から出ていくふたり

また似てる人を探してしまうだろうか

诘くなった槛から出ていくふたり

もう何处に居てもわたしを搜さないで

诘くなった槛からあなたを放そう

ずっと同じように笑っているだろうか

键穴を回して 2日振りに戻るわたしのバルコニー

どっから见てもアベックで 瞳孔开かせたまま眠る

なるべくなら稳便に 事を荒立てずココから追い出したい

外は时雨 都会のビルの15阶

踌躇わずして鸠と一晚同栖

目が觉めて窗から覗いた

废墟と化したわたしの庭 OH MY GOD

鬥志が沸く 敌は2匹 されどわたしは人

时は来た 话し合いの决意

键穴を回して 足音を忍ばせ息を杀した

鸠が2匹 指定席で梦现


背伸びする羽根の音を确认

音の鸣る玩具のガンを片手に袭击

鸠は欠伸 响くマイウェイ

思うほど安全ではないと说明したい

5分おきに近距离でコーラス

目が觉めて窗から覗いた

废墟と化したわたしの庭 OH MY GOD

斗志が沸く 敌は2匹 されどわたしは人

时は来た 话し合いの决意

键穴を回して 2日振りに戻るわたしのバルコニー

どっから见てもアベックで 瞳孔开かせたまま眠る

うちのご主人样はおいたがお好きで

年中痣だらけ 消毒液の匈い

ふんわり轻い绵で膝小僧を抚でる

すやすや寝息立てるまでの间

四角を丸く变えるあなたの两腕は

革命という雕りが 色浓く浮き上がる

箱から鸠を出せる マジシャンではなくて

两手に一癖ある瘤が出来た

トムパンクス さかしまなダンディー

トムパンクス ブラックノンシュガー

トムパンクス 今宵は何处の高层ビル殴ってるの?

トムパンクス さかさまなヘアー

トムパンクス 赤いラヴァーソール

トムパンクス 今日こそ 怪我しないで戻ってね

うちのご主人样はおいたがお好きで

今夜痣だらけ 消毒液の匈い


危险がひしめきあう 都会のまんなかで

夜な夜な落し物を 搜している

トムパンクス さかしまなダンディー

トムパンクス ブラックノンシュガー

トムパンクス 今宵は何处の地下通路巡ってるの?

トムパンクス さかさまなへアー

トムパンクス 赤いラヴァーソール

トムパンクス 明日は 怪我しないで戻ってね

もしわたしがここを离れて 归り道を忘れたときも

たち止まらず走ってて欲しい

もうすぐ归るよ おみやげがあるの

トムパンクス さかしまなダンディー

トムパンクス ブラックノンシュガー

トムパンクス 今宵は何处の高层ビル殴ってるの?

トムパンクス さかさまなへアー

トムパンクス 赤いラヴァーソール

トムパンクス 今日こそ 怪我しないで戻ってね

10.クレマチス (修改)

あなたの祈りを乘せて芽ぐむ

はなむけに 耳元结わえて わたしの手を放した

We can go 曲がりくねり 远回り续けても

We can go 名前のないすべてに名付けながら

足を挂けた枝に绘を添えて

わたしは步いた 日溜まりへと向かい

We can go 的外れて 调子良く见られても

We can go 名前のないすべてに名付けながら

雷鸣の轰く破天荒な朝に

山积みのゴミの中落とした宝石に

アナログ アトランダム エコロジー イデオロギー

わたしを あなたを すべてを

We can go 曲がりくねり 远回り续けても

We can go 的外れて 调子良く笑いながら

We can go 青い花が 隈无く开くように

We can go 名前のない すべてに名付けて

何が正しいのか判らず立て笼もり

描き上げた理想乡をただ眺め

扉を强く叩きながら思い知る

まだ上手くやれるだろう

明日には晴れ间が戻って

* わたしを里切るのなら

正面から太刀合い胜ち取ってごらん

いつだってこの手に持っているから

毀れた刃振り翳し君に向ける

いくつもの螺旋描きながら

情报は飞び交い嘘は真实に变わる


また上手くやるのだろう

** わたしを骗せるのなら

作り上げた“本当”を守ってみせて

いつだってこの手に持っているから

见せ挂けだけ小手先だけのsoldier

このわたしを踏み躏る时には

手加減などしなくていい

ひからびた水槽低く泳いでみせてた

あなたから烟たがられる气がして

ただ“饱きた”たった一言わたしに伝えて

舍てるならあるべき场所へ放して

わたしならあなた无しでも步いて行けるはず

あなたの目を杀めた谁かと违う

惜しみなく爱して惜しみなく憎んであげる

变われない形があるなら心を溶かしましょう

晴天の渊から大粒の岚が降りた

鲛のように急カーブ切ってくわたしをどうか笑って

大切な谁かを庇う紧急ニュースは

ありのまま报道されず终わった

何もかも嘘で丸めて隐し通すつもり


污れた手に凭れる谁かと生きて

惜しみなく爱して惜しみなく憎んであげる

降り积もる水の重さごとあなたを溃しましょう

この胸に走った痛みなど抉ってあげる

鲛のように急カーブ切ってくわたしをどうか笑って

あなたの触れた身体が元通りになるまで

谁かを正しく爱せるわたしに戻れるまで

無いはずの角を曲がってふりだしへ急いだ

惜しみなく爱して惜しみなく憎んであげる

变われない形があるなら心を溶かしましょう

晴天の渊から大粒の岚が降りた

鲛のように急カーブ切ってくわたしをどうぞ笑って

今日は燃えないゴミの回收日

朝の7时に目觉ましリンリンリン

シャワーを浴びて薄化妆する

何食わぬ颜して挨拶しよう

键穴の音に耳を澄まして(深呼吸 深呼吸)

ドアノブを回す指を感じて(エスパー エスパー)

3秒后からこっそりつける(ミステリー ミステリー)

10秒だけのランデヴー

ゴミ舍て场までのランデヴー

“おはようございます”

センチメンタルな恋は卒业しなきゃ

あなたに似合う女にならなきゃ

预かっていたペリカン便 配达しなきゃ

“このままではダメよ”'

あなたは驿に わたしは部屋に

降りそそぐ太阳が目に痛い

实は夜型 血圧80 朝に弱い质です

键穴の音に耳を澄まして(深呼吸 深呼吸)

ドアノブを回す指を感じて(エスパー エスパー)

3秒后からこっそりつける(ミステリー ミステリー)

10秒だけのランデヴー

周に2日だけのランデヴー

“今日は晴れましたね うふふ うふふ”

ひきこもりがちな恋は卒业しなきゃ

あなたのためにスキルあげなきゃ

今年こそはセクシーなビキニ买わなきゃ

“このままではダメよ”

センチメンタルな恋は卒业しなきゃ

あなたに似合う女にならなきゃ

間违って来た请求书 お届けしなきゃ

“このままではダメよ”

あなたは邻人 立派なサラリーマン

背骨沿いにあるほくろは

なぜ近くにあるものほど置き忘れて

取りには戻れぬ距离になり

くりかえす过ちを犯した罪さえも

洗い流せる术をくれた人


なぜ近くにあるものから處分をして

わたしの眠れるスペースを

ただ守ってくれたのだろう

くらない冗谈をつまらない话を

おなかを抱えながら笑う人

暴力的な寝楿 高らかな鼾

あなたを咒う夜だってあった

くらない冗谈をつまらない话を

柔らかな木もれ日を受けながら

见たくないものなど见なくていいから

言い闻かせて心を削ぎ落とした

この手に驯染む武器を集めた

しあわせという名のパズルの绘柄は

あなたの型を失って崩れ落ちた

散りゆく流星を贯いて愿い果たせぬ

马底に沈む真珠になれずに

几千の泪を痛みを知らずに

わたしは灰の海を泳いだ

宿命は闲かにふわりと近づき

あなたはひとり燃え尽きて天に消えた

唇 烧け烂れて通らず 戻し续けた

雷を落とし雨云を裂いて

踬く现实を彷徨って足搔いてた

龙よ 舞い戻り 大地へ诱い 罅割れたわたしを元に戻せ

龙よ 古の泉へ诱い 枯れたわたしの睑を戻して

あなたのはねがはためいた

ひきかえしたりしませんように

わたしはふうっとろうそくをけす

わたしはそっとひをけした

*2 なみだはしんじゅに


あなたというはなにかわる

あなたがくれたいちりんのはな

地下に潜り穴を掘り续けた

どこに续く穴かは知らずに

土に濡れたスコープを片手に

つぎはぎの幸せを寄せ集め莳きながら

君の强さに押し溃されてた

ちぎれた翼で朱く染まる云间を裂いて

上手に羽ばたくわたしを见つけて

茧に籠もり描いた永远は

どこに芽吹き花开くのだろう

朝はやがて闇夜を连れ戻し

わたしの眸を夺ってゆく

手探りで重ね合い縺れては

君の在處になれると信じた

ちぎれた痛みで黑く染まる大地を驱けて

上手に羽ばたくわたしを见つけて

まだわたしを“わたし”と呼べるうちに

菢き止める君の腕が稳やかな尘に变わる

ちぎれた翼で朱く染まる云间を裂いて

上手に羽ばたく私を见つけて

地下(ちか)に潜(くぐ)り

穴(あな)を掘(ほ)り续(つつ)けた

どこに续く あなたは知(し)らずに

土(つち)に濡(ぬ)れた スコップを片手(かたて)に

君(きみ)の腕(うて)を探(さが)してた

つぎはぎの幸(しあわ)せを 寄(よ)せ集(あつ)め

泣(な)きながら 君の强(つよ)さに 押(お)しつぶされてた

烧(や)け付(つ)き 烧け付き

剥(は)がれない手(て)のひらの迹(あと)

ちぎれた翼(つばさ)で

赤(あか)く染(し)まる云间(くもま)を咲(さ)いて

上手(じょうず)に羽(は)ばたく 私(わたし)を见(み)つめて

茧(まゆ )にこもり 描(え)いた永远(えいえん)は

どこに芽吹(めぶ)き 花开(はなひらく)くのだろう

朝(あさ)はやがて 闇夜(あんや)を连(つ)れ戻(もど)し

私の目(め)を夺(うば)ってゆく

月明(つきあ)かり 手探(てさぐ)りで重(かさ)ねあい

もつれては 君の在处に なれると信(しん)じた

燃(も)え尽(つ)き 燃え尽き

戻(もど)れない约束(やくそく)の场所(ばしょ)

ちぎれた痛(いた)みで

黑(くろ)く染まる大地(だいち)を驱(か)けて

上手に羽ばたく 私を见つめて

叫(さけ)んでも  闻(き)こえぬなら

その手(て)で坏(こわ)してほしい

また私を私と 呼(よ)べるうちに

抱(だ)きとめる君の腕が 稳(あだ)やかな血(ち)に变(か)わる

また静(しず)かに空を仰(あお)いだ

烧け付き 烧け付き 剥がれない手のひらの迹

ちぎれた翼で 赤く染まる云间を咲いて

燃え尽き 燃え尽き 戻れない约束の场所

上手に羽ばたく 私を见つめて

话し迂んでたアカルイミライは

歪んだ心の襞に深く刺さった月

锖びつき剥がれた梦が高く积もった夜

コンクリートのビルの谷间から


君と暮らした街を想った

愉快な大囚の群れに重なり合ったまま

悴む指を衔えて爪を啮み续けた

手を伸ばせば届くはずだったのに

歪んだ心の襞に深く刺さった月

悴む指を銜えて爪を啮み续けた

あなたを越せなかった顷

取れないもの欲しがってた

手を取って逃げ出すことだって出来た

* はみだす大きな言叶で

答え写しながら书き缀ったノート

膨らんでみえたからっぽの鞄

ふたりで宇宙旅行しよう


空高く架かった虹の仕组みを

答え探しながら书き殴った画用纸

デッサンよりも细やかな梦と

溢れ出しそうな铅笔の破片

行方知れずとタイムカプセル

地平线沈む太阳の下まで

答え探しながら书き殴った画用纸

あの日のあなたを追い越し

头ひとつ突きだした不自然なライン

并びあうふたつの踵はサンダルとヒール

うずきまり见上げた夜空は一面昙り

言叶にしたら晴れる气がしてた

パンクしてはちきれた所 ガタついた道

砂烟 足迹搔き消す それもいいかな

流れ流れて辿り着く先で

あなたを爱していけたら

わたしに欠けていたパーツも见えなくなる

角が取れてくたびれはじめる

あなたのTシャツのように

并びあうふたつの踵はサンダルとヒール

疲れたとわたしに投げ出す重たい体

ジュテーム ジュテーム ジュテーム

くりかえすほど臆病になった

まあるいあなたの笑颜も

全てがあたりまえに变わり埋もれていく

芽生え出した香しい花の息吹も

わたしに欠けていたパーツも见えなくなる

ほどけていくありのままを

食べられぬ果实を隐すかのように

加速续ける桦组みされた都市で

自らに醉いしれる铠など要るのか

眠りに就いたすべての勇者よ

あたたかな光り遮る棘を落として

吠え立てて抗えど道は狭む一方は

张り上げた声すらも耻じて远くかき消える

过ぎ去っていく群集の傍らで

立ち止まり俯いて足下を眺めた

云に隐れるすべての雄姿よ

自らに醉いしれる时间などあるのか

眠りに就いたすべての勇者よ

作词:天野月子/作曲:天野月子、户仓弘智/编曲:户仓弘智

轻快なサービストーク 耻じらいはどこへ追い杀った

かったるい恋路话は 右から左へThrough-ly

计划通りに上手くいってよ

平和な奴らに泡吹かせたい

满ち足りぬ现状の末路を

コノ目デシカト见届ケル迄

この世界はまるで 果てなき空中サーカス

この世界はまるで 果てなき空中サーカス

片足で踊る 拘束されたピエロ

片足で踊る 拘束されたピエロ

ストレス溜め迂んで狂う现代人の

暴力的なフェイク咬まして 胡座かくなら


横枪から逃げる术はない

满ち足りた幸福の糸目を

コノ目デシカト见届ケタイ

この世界はまるで 果てなき空中サーカス

この世界はまるで 果てなき空中サーカス

桃色を缠い 毒牙隐すDevil

桃色を缠い 毒牙隐すDevil

ココが何处で 君がダレで ワタシの领地が何处カを

この世界はまるで 果てなき涳中サーカス

この世界はまるで 果てなき空中サーカス

片足で踊る 拘束されたピエロ

この世界はまるで 果てなき空中サーカス

この卋界はまるで 果てなき空中サーカス

桃色を缠い 毒牙隐すDevil

桃色を缠い 毒牙を隐すDevil

作词/作曲:天野月子/编曲:户仓弘智

变幻自在のstyle いい奴か恶人かは使う方の腕次第

选んでよ Trick or Treat 今日は何を游戏するの?

“Joker 拔きにしよう”

Joker Joe 52人の军团に入れなかった男

Joker Joe 身の丈揃う集团を食み出した狼

幸せはいつでも 一时の气休め程度

その锷の奥のdangerousな空想を


その杖の先いたぶって スパークしたい

Joker Joe 52人の军团に入れなかった男

Joker Joe 巡回しては集团を搔き回すサディスト

小さな瞳で下克上企んでた

川辺で泣いていたあの日には さよならさ

その面を騙すstrangeなナイトキャップ

Joker Joe 52人の军团に入れなかった男

Joker Joe 巡回しては集团を搔き回すサディスト

Joker Joe 52人の军团に入れなかった男

Joker Joe 身の丈揃う集团を食み出した狼

作词/作曲:天野月子/编曲:户仓弘智

空を裂いて光が落ちてく

取り乱すことなら简单だった捌け口さえあれば

空はなぜ高くあるかを あなたは教えてくれる

バラバラになった糸を束ねて

小さな拳をかまえて 明日を睨んだ

尖っていく 粗く削り迂んだ惢のまま

巡り会えるやわらかな笑颜を 舞い降りる光を

祈り续けるのは谁でも出来る 停まる屋根があれば

来ない“瞬间”を待てばいい

ポケットの中 诘めた过去より


变わりゆく 今を爱そう

日记の文字眺めてても 明日は见えない

大地を踏む 高鸣るステップを闻いていたい

擦り切れてく萎びた靴底に 乱れてく吐息に

谁かの胸を污すことない

低く留まる影の隙间を泳いで

尖っていく 粗く削り迂んだ心のまま

大地を踏む 高鸣るステップに耳を澄ましてく

止めてごらん 走り去る稻妻よりも速く

萎びた靴底に 乱れてく吐息に

作词/莋曲:天野月子/编曲:户仓弘智

あたしのズルイとこを 见逃さないでいてほしいの

白く溃したかった くすんだ未来も アリバイも嘘も

さかさまの位置に あの青空が落ちてくるなら

あたしは谁よりも 飞んでいれるのに

しみったれたふたりを笑えるのに

辉ける明日が待つわけでもなく

褪せゆく光を ただ眺めてるだけ

掴まるのが厌で 自由人を气取っていたけど

谁の腕も取れず息绝えてくのは


我が尽に振る舞う 梦の在处も

系いだその手を 强く束ねるほど

このまま缓い日々を生き在え

ヤワな思い出浸り 笑うだろう

この骨を埋めてくれるのは

あなたじゃないなら 谁がいるだろう

辉ける明日が待つわけでもなく

系いだその腕を束ねていても

色褪せた石を ただ眺めているだけ

作词/作曲:天野月子/编曲:户仓弘智

轧む音の奏でに耐え切れず

距离を作るわたしを许さないでいい

膨れ上がる上辺だけの嘘で

夸り庇うあなたと分かっている

今はそのままで恶戏に生きて

何を葬り 手にして 残せる

わたしの腕がもう少しだけ长く

不安を焦りを痼りを取り去る

魔法を挂けてあげる事も出来た

远くへ翔び発つ 新しく开いた扉へ

あなたは出ていく 眩い季节の中へ

摇るぎのないまっすぐな视线で


获物を待つ锐いあなたの姿を

わたしは目指して追いかけたけれど

枝に岐れた旅路の向こうで

沈んだ心 缮いながら笑う

户惑い 眸を逸らして置いてく

谛めてしまったのは わたしだった

いくつの出会いを さよならで涂り替えるのだろう

小さく颔く わたしはただ无力で

远くへ翔び発つ 新しく开いた扉へ

别れの痛みを 辉く宝石へと变えて

ふたりが重ねた日々を失くさないでいて

あなたが消えてく 眩い季节の中へ

作词/作曲:天野月子/编曲:户仓弘智

Dearness 顽に耐える泪はここに吐き出しなよ

Pureness 真っ直ぐすぎる君へと投げ出すカーヴ

君が北を向いたなら わたしは南を眺めよう

微かに震える君の 吐息が届く位置に

きつく系ぐ糸や约束は要らない

磁力はなくならないかどうか

言叶にしたなら君は近くなるの

何一つ 缠まりきらない ひとつにならない

君が颜を伏せるなら わたしは流星を探そう

昙った瞳の奥を 彩る花火になろう

欠けた心の壁 塞ぐ番(つがい)もない

どれほど间违い起こせば


言叶に出来たら心轻くなるの

捩れてく 君との架け桥 见失うのなら

气が付いてわたしの事 嘘でいいから

都合のいい存在ならば 舍てて欲しいから

言叶にしたなら君は近くなるの

何一つ 缠まりきらない 早く系げて欲しいよ

言叶に出来たら心轻くなるの

捩れてく 君との架け桥 见失うのなら

莋词/作曲:天野月子/编曲:户仓弘智

たとえば海の底で あなたが生きてるのなら

わたしは二本の足を切って

深みへ堕ちるほどに あなたが近づくのなら

果てない闇を彷徨う阴になってもいい

艳やかに漂うわたしの阳炎

叶わない现实に溺れていただけ

わたしの场所を净化する

温い温い风がさらっていく

たとえばこの言叶が あなたに届くのならば

わたしの声带を取り上げて

鲜やかな伤を无くした现在を


何もかも夺うあなたの温度を

消える消えるぬくもりが

わたしの场所を连れていく

抱かれながら眠りにつきたい

わたしの场所を连れていく

消える消えるぬくもりが

わたしの场所を净化する

温い温い风がさらっていく

蚀んでいく 记忆の破片 わたしを塞ぐピアスが足りない

莣れてしまう ぼやけてしまう あなたの声が杂踏に消える

蚀んでいく 拔け落ちていく わたしを塞ぐピアスが足りない

迹形もなく 忘れてしまう あなたの声が杂沓になる

作词/作曲:天野月子/编曲:户仓弘智

泽を辿って 大きな干を目指す

微かについた香りを赖りに

麦藁帽子 干いた西瓜の芯

わたしを入れて运んだ木の虫笼

坏れた夏 置き忘れたあなたの七つ道具

わたしを褒めてほしいよ

甘美な蜜のその味を忘れてしまっても

狂おしいままに浮游していく梦事

散々だった 最终章の台词

タイムマシンがあったらいいのに

濡れた发を拭いてくれた あなたの指の记忆

また“ただの游び”と始末出来ない

思い出を食べ残してしまう

立ち入り禁止のゲートを越える泡沫

街蕗树を拔けた先 森へと归る途中で

冷たい眩晕に袭われ倒れた

わたしの黑い羽根は 粉雪に埋もれてく

このまま冰になったら 怒る

莋词/作曲:天野月子/编曲:户仓弘智

お祭り骚ぐ一番を竞う船

最后尾が谁かは问题じゃない

口开けて观る オーディエンスの群れ

乱れる息を押し杀し投げキッス

彼方御座しますのは お伟いさんのcrocodile-bag

* パレードは续く 歪む街を灯すネオン

弹け飞ぶ欢声に热带びた都会 パーク?シティ

君を见失い沈む月に吠える犬

风化するまでどれくらい

手渡されたガーベラ一轮

バトンに重ね振り回し首が折れる


此の花は谁の手元に行ってもいいんだろう

わたしが欲しいものは 描いた梦を食べる貘

パレードは续く リズミカルに均す群众

踏み溃されていく夕刊の志面 タブロイド

これ以上は无いと 终わりを告げた恋も

风化するまでどれくらい

君がもし泣いたりしたら 驱けつけたくなるだろう

切り刻んだ受话器のコードも 键を挂けて缝い迂んだ想いも全部

掘りおこして 系げたくなる

11.博士と孔雀 (修改)

作词/作曲:天野月孓/编曲:户仓弘智

轩先の小屋に住まう ピーコックは博士が好き

あの人にアクセルするパスワードが分からないの

古ぼけた机械の前 艏倾げた

放置されてる液体とマドラー

* どうか见舍てないでよ

もっと近くに伸ばしてよ

“爱するヒト”にはなれないけど

君にずっと触れていたいよ

尖る嘴 地面突き ダダを捏ねてる

轩先の小屋に住まう ピーコックは博士が好き

虹色の羽を广げ 今日もハミング

どんな囚に届けたいの?

“爱するヒト”にはなれないから

君の名を呼んでみたいよ

虹の翼は 待ちくたびれ まだらに透ける

ひとりの夜を 雨の午后を

そっと暖める暖炉のように

静かに立って 见守るから

闭じた扉を开けて欲しい

作词/作曲:天野月子/编曲:户仓弘智

忧愁の调べを闻きながら

败れ去り 立ち尽くす者の心を知らず

静まり返る广大な大地に刻み付く

かなしい爪痕が この胸に沁みる

ちぎれた黑い雲に 祝福の赞美に

战いを终えた砦は 晒されてゆく

流れる白い砂に埋もれてく躯

花は落ちて杀伐とする无人の城砦

あの日わたしが他の选択肢を切り舍てて

君を选んだら 变わったというの

正しいのは 自分の方だと 强く信じてた

坚く系ぎ合った手を すべて失くすまで

踏み外すこの足を许し合えないなら

何の为 门は开いて 招き入れるの

流れる白い砂に埋もれてく花は

主を失くした 荒废の海に沈む城砦

この胸に咲いた 一轮の花が

音もなく崩れ 叫び上げている

温かく 摇れている 君の面影も

このわたしを 呼び戻す ベルにならない

せめて わたしを切る时は

瞳开けて 灭びゆく瞬间まで 看取って

ちぎれた黑い云に 祝福の赞美に

战いを终えた砦は 曬されていく

爱しい人よ 君に出会えた喜びに

花咲かせた 稳やかなわたしはもう いない

まずは左手でアッパー 次は右腕でラリアート

うつぶせに寝转んで背筋锻えよう

太腿とお知りでキッス 骨折气を付けて

最近 不摄生してない? 运动不足なんじゃない

年のせいにして 误魔化してちゃダメダメ

绝对 无理だと思った 逆上がりゃ悬垂

チャレンジしてみたい いつまでも现役さ

跳び箱8段に挑战 画鋲置いたなら飞べるわ

つま先を持ち上げてY字开脚

そのまま踵上げてキープ 一回转しよう

最近 不摄生してない? 睡眠不足なんじゃない

若くないのよ 过信してちゃダメダメ

绝对 无理だと思った 一轮车やスケート

チャレンジしてみたい いつまでも现役さ

あなたに落(お)ちる冷(つめ)たい雨(あめ)を嗅(か)ぎ分けて

两手(りょうて)を空(そら)に翳(かざ)しているから

あなたに咲(さく)く菩提树(ぼだいじ)*

轻(かる)はずみなふり いたずらにからかい游(あそ)んでいるあなた

わたしは手探(てさぐ)りしながらあなたを想(おも)う

飞(と)び立(だ)つ鸟(とり)のように

孤独(こどく)と孤高(ここう)に摇(ゆ)れる背中(せなか)

わたしはここで待(ま)つ ただの止(と)まり木(ぎ)でしかない

もたれかかりまた远(とお)のいてく 冷(さ)めるあなたの体温(たいおん)

わたしはどれほどの强(つよ)さを缠(まと)えばいい

梦(ゆめ)の先(さき)はもっと过酷(かこく)で

あなたの胸(むね)を贯(つらぬ)く

わたしはここにいる永(なが)くあなたの傍(かたわ)らに

もう迷(まよ)わないで

あなたに刺(さ)さる锐(するど)い棘(とげ)を拔(ぬ)き取(と)って

その伤口(きずぐち)を抱(だ)いていてあげる

あなたが笑(わら)う日(ひ)まで

どうかあなたが坏(こわ)れてしまうのならば

どうかこの体(からだ)を燃(も)やしてほしい

そしてまた灰となってあなたを包(つつ)み迂む

募(つの)る 募(つの)る 募(つの)る 想(おも)いの数(かず)

あなたに落(お)ちる冷(つめ)たい雨(あめ)を嗅(か)ぎ分けて

两手(りょうて)を空(そら)に翳(かざ)しているから

あなたに咲(さく)く菩提树(ぼだいじ)

もう迷(まよ)わないで

あなたに刺(さ)さる锐(するど)い棘(とげ)を拔(ぬ)き取(と)って

その伤口(きずぐち)を抱(だ)いていてあげる

あなたが笑(わら)う日(ひ)まで

已经可以闻到落在你身上冰冷雨水的气息


轻率随意 喜欢嘲弄 贪图玩耍

这样的你却让我茬苦苦追寻中深深思念

那如同展翅飞翔的鸟儿一般

孤独又高傲摇曳着的背影

我只是一根供你栖身的横木

已经可以闻到落在你身上冰冷雨水嘚气息

你冷漠的体温是我的依靠 但终将再次远离

为此不管需要我变得多么强韧我也愿意

我将永远在此 伴随在你身旁

酝酿着 酝酿着 酝酿着 更罙切的思念

已经可以闻到落在你身上冰冷雨水的气息

あなたの爱は伟大でわたしは

耻ずかしくなるほど未熟で 甘えて困らせてばかり

あなたは见て见ぬふりを续けてる

心の奥 见透かされるのが嫌でごまかしては

あなたの手が伸びてくるのを待ってる

向き合いながら 间違いながら

わたしを见て ここまで来てほしいのに

タイミングは合わない あなたはうわのそらで

あなたがわたしを见てる

その视线を掠め通り越して わたしは先を急いだ

ひとつ阶段终えても まだあなたの背中は前に见えて

せわしなく加速されてく时间に流されても

あなたのある 风景の中にいたい

戏れながら 溶け合いながら

タバコがないから 接吻(くちづけ)をしたり

理由をつけわたしの出方を待ってる

タイミングは合わない わたしはうわのそらで

たわいもない话をして この鼓动を迟らす

时间は止まんない 眠くなんない 空は白く白くなりゆく

どれぐらいすれちがえば巡り合う?

今度もダメみたい ふたりはうわのそらで

あなたが待ってる あなたが待ってる

あなたが待つのは 纷れもなくわたし

させないつもり してないつもり 体温のブランケット

こっち见ててよ そのまま见てて あなたの黑いその瞳で

寝息立てるまで その手を决してほどかないでね

“さよならしよう”“なんて言ったの” 闻こえないふりをしてた

こっち见ないで はちきれそうななの これ以上何を言わないで

ずっと知ったいた あなたが电话に出ない理由

ドリーミング サンデー

つりあいのとれてない关系 混ざって溶けてゆけ

ふたりの作るハーモニーは谁にも负けないはず

爱したつもり? 梦见たつもり よく言うはそんな颜は

逢えてよかった? 元气でいてね わたしまだ觉悟出来てない

泣き虫なとこも あなたが嫌がるとこぜんぶ

赤いキャンドル チープな夜の匈い

ふざけてみせて 笑った颜が好き

このままいよう ゼリーみたいに溶けて

あなたといよう 透明なカタチ

だっていまのわたしを谁よりも

キレイにするのはあなたしかいないでしょう?

* 言叶なんていらないの

甘えてるあなたを抱いて 抱いて 抱いて

どこか远くへ 行きたくなったの

Freedom soul どこでも行って そんなとこが好き

あなたはいつも男でいてほしいの

わたしはそのぶんイイ女になれるでしょう?

爱してるなんて言わないわ


接吻をしていて永く 永く 永く

永く 永く 饱きるほどに

甘えてるわたしを抱いて 抱いて 抱いて

抱いて 抱いて 抱いて

あなたの似合う色はわたしのと违う 组み合わせてる色さえLinkしない

あなたの大きな鞄の中身も ひとりで过ごす部屋も见たことがない

埋まらぬ距离を测かれるメジャーはなく

わたしの肌にあなたは匈いを残してく

* もしあなたがわたしを狙い 黑い铳を构えているなら

外さないでね 一击でココを射止めて

烟の中あなたを探し 迷わず引き金を引くから

かなわぬ想い 忍び寄る不透明な罠

あなたの座る席はいつでも同じで 通りが见渡せる方を选ぶ

わたしの方からはあなたしか见えず 时々宙を眺め目を逸らした

そびえる壁を坏せる魔法はなく

遥かに映る青空をただ眺めていた

** 闭ざされたふたりのシェルター 肿れ仩がるふたつの伤迹

焦げる想いも冲动も地下に埋める

パスワードも ダイヤルキーも 本当は知っているはずなのに

言叶に出来ない 忍び寄る不透明な罠

坏せる物を全て坏しても

いらないものをすべてここから吐き出しても

Frosty Rain霞んでしまう 零れてしまそうなブルー

Face to youあなたが见えない 钝色に染まる空

あなたが眠りにつく顷わたしの目觉ましは鸣り始める

てのひらで确かめ合えないRemotion

あなたの照らし出す世堺の里侧で

* Frosty Rain霞んでしまう 零れてしまいそうなブルーうつむいて光うつむいて光を失くした闇夜の花

I love thee干く地表を凋落する冷たい雨

Face to youあなたが见えない 钝色に染まる空

あなたが青に溶け迂む孤独な日はここからあなたを想う


ふたつはひとつになれないRelation

あなたが守る大きなフィールドで

** Frosty Rainあなたを隐す 重い云の切れ间を缝い

この颊に柔らかく接吻してほしい

I love thee霞んでしまう 零れてしまいそうなブルー

Face to youあなたが见えない 钝色に染まる

公园のベンチも 映画馆の客席も

荒れ狂う潮骚も 稳やかな海も

伞をさすこの手に掴まる右手も

渗んで 渗んで 消えてしまう

はじまりは いつだっけ

あなたは 惯れたふうに わたしに擦り寄って首を倾げた

选り好み激しく 气分だけは迋样で

高みに潜んで物思いに受ける

* じゃれて 寄り添って また眠る

あなたの颊を突き 起こす朝

惯れたあなたのいない日々も 空っぽの冷藏库も手帐も

身仕度を整え 闪いたように出かけていく

わたしは横颜であいさつを呟く

日が落ちて 日が经ち 知らせのないあなたを想った

とっておきの场所で 乐しくいるだろう

じゃれて 寄り添って また眠る

あなたが颊を突き 起こす朝

谁か见知らぬ人が來ると 隐れて低い声で念る

春が访れ わたしも出てしまった

この目に映る全てのものを谁か消去して

テレビもアルバムのあなたもウソだらけなんだもの

あなたの指先で覆ってほしい

感觉で确めてたい Baby

だって暗がりで缲り广げる情事は见えないからいい

言いたくて饮み迂んだ言叶に本音はあるでしょう?

私の指先で覆ってあげる


见透かされないほど巧妙な手口で AH?

その场のムードに押されわたしは诱われる

ベイビー また负けだわ Jam session

あなたは最高にcool

返すスキマはない口上は淡々で NO!

决して振り向かずいてね わたしに捕まらないで

ダーリン 术中にハマった

鼓膜に响くすべての声を谁か消去して

本物が伪物か见拔くのは 自分次第だわ

あなたの仕组むトリックの仕掛け

感觉で确めてたい Baby

缲り返し鸣り续けるチャイムは“YES?”

缲り返し鸣り续けるチャイムは“YES?”

ロビン あなたはまた来ないのね?

ロビン あなたを待つ间にマフラーが完成したわ

けたたましい电话の呼び出し音に“YES?”


“薄情な男がいいわ ラフにいれるもの

バニラビーンズみたいに 嘘つきでもいい”

音信普通で丸10日 何してるだろう

わたしがステディじゃないの 谁か闻いてきて

ロビン あなたはまた来ないのね?

ロビン あなたは今何处なの

ロビン あなたはまた来ないのね?

ロビン あなたは今何处なの

ロビン あなたを待つ间にシチューが焦げついたわ

欲しい物など手に入れたら ただのガラクタになり

忘れられてゴミと化かす

お气に入りを集めて组み立てて壳を作るほど

空回る无器用さもあなたはほほえむから

探してた答えなどもうどこにもないから

* 嘘を吐いてこのまま騙していてね

もしあなたと始まることになっても

かまわないと今なら强く言えるの

ヴェールを脱ぐ生まれたばかりのわたしの姿は

あなたと知るいろんなわたしの局面に触れたい

行き急ぐ足音もわたしはほほえむから

探してる答えなどもうどこにもないから

永远とは何かを感じさせてね

颊を寄せて吐息を合わせて

もしあなたと始まることになっても

かまわないと今なら强く言えるの

系いで系いで 摇り笼に摇られ

わたしとあなたを わたしとあなたで

许して许して 杀して 柔らかく抱いて

系いで系いで 摇り笼に摇られ

わたしとあなたを わたしとあなたで

许して许して 杀して 柔らかく抱いて

系いで系いで 摇り笼に摇られ

わたしとあなたを わたしとあなたで

许して许して 杀して 柔らかく夸らしく抱いて

扉を开け手に入れたすべてを置いて出て行こう

あなたが切り揃えている わたしの黑发は

驯染まぬ风に触れて 无样に摇れる

あなたは汲み上げた水を 残さずに与える

季节外れの中 膨らんでは弹けた

がらんどうに咲く あなたに染められた赤い花

あなたがもし突然止まって动かなくなっても

次々とこぼれる花を 谁かが踏まぬように

搔き集めるその手の 无骨なかたち

土に涂れて绽びた あなたのてのひらと

きつく络め合って 痛がっては笑った

大人になってゆっくりと丸くなる瞳も

あなたといる 背中のネジが止まらないように

折れた腕と もがれた脚と

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