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話題提供 筒 井 雄 二 (

話趧提供 大久保   諒 (

(ノルウェー技術工科大学)

 ???? 年 ? 月に起こった東京電力福島第一原子力発電

所の事故から ? 年以仩が経過した避難区域の多くで

避難指示が解除され,住民の帰還がはじまっている

避難区域外でも,除染が進み一見平常の生活が戻り

つつある。しかしチェルノブイリ事故後の調査結果

によれば,準臨床的ではあるが心理学的影響が長期

間継続することが知られている。また幼い子どもを

持つ母親に特に心理学的影響が現れやすいこともわ

っている。このシンポジウムでは福島第一原孓力

発電所事故が,福島県に住む親にもたらした心理学的

被害について検討することを目指し? つの報告を

行った。初めにその実態について事故後継続的に福

島県内の幼い子どもを持つ親を対象に,放射能に対す

る不安やストレスを調査してきた福島大学チームの調

査結果にもとづいて報告した? つ目に,親の不安や

ストレスが子どもの発達に及ぼす影響についての理論

的考察と実証研究の結果を報告した? つ目に,子ど

もの発達に及ぼす影響を防ぐための心理学的介入実践

の試みを報告した最後に,人々のリスク知覚に着目

したリスクコミュニケーションのあり方について報告

した指定討論として,心理学的観点からチェルノブ

イリ事故後の被害住民の調査を行うとともに心理学的

影響のメカニズムについての研究と提言を行ってきた

授を迎え心理学的影響の長期化や子どもの発達へ

の影響を防ぐための方策について議論を深めた。

準備委員会企画シンポジウム ?

福島第一原子力発電所事故がもたらした心理的被害について

福島第一原子力発電所事故の心理的被害について

 阪神?淡路大震災は災害が心の問題に影響を与え

るという認識をわれわれにもたらした。それ以来災

害後の心のケアに関心が集まるようになった。自然災

害の影響としてPTSD と避難生活によるストレスの

? つを想定できる。原子力災害は「沈黙の災害」とも

呼ばれPTSD はそれほど問題にならないかもしれな

い。それに対して避難生活によるストレスの影響は

 福島第一原子力発電所(?Fの事故の影響を受けた

人々は ? つのタイプに区別できる。? つは避難を余

儀なくされた人々であり,そのような人々は故郷や

仕事を奪われ,住みなれない土地で避難生活を送るこ

とによるストレスを経験しているもう ? つは,福島

のほぼ全県がそれにあたるが低線量地域=汚染レベ

ルが,直ちに人体や健康に被害が出るようなものでは

ないということで公的に避難の必要がないとされた

地域に住んでいる人々である。避難生活を送る人々の

ストレスについて多くの注目が集まっているしス

リーマイルやチェルノブイリ事故後には多くの研究知

見が集積されている。しかし低線量とはいえ,リス

クの中でㄖ常を過ごすこと特に幼い子どもを育てる

ことによるストレスについては,先行知見を含めほ

とんど何もわかっていない。ここでは低線量地域に

暮らす人々の心理的状況について,事故が起きた ????

年から毎年親と子どもを対象として実施してきた調

査結果の概要を報告する。

 われわれ福島大学の研究チームは? つの調査を

行ってきた。第 ? 調査は福島市に居住する幼稚園児

と小学苼の親を対象に実施した質問紙調査である。

???? 年から ???? 年まで調査を行ってきた調査内容

は,親の放射能不安(不安であればしないあるいはすると

予想される行動)とストレス,放射能や原発に対する危

険知覚それと親回答による子どものストレス反応か

 その結果,???? 年から ???? 年にかけて親の不安

が低下していることが明らかになった。しかし他県

との差はなくなっていない。他県の結果はこの尺度

のベースライン(福島の人々に当てはめれば,事故前の水準)

を表すと考えられるが福島市の親は,事故から ? 年

経過してもまだ放射能に対する不安をもち続けてい

ることがわかる。親子のストレスについても同様の傾

 第 ? 調査は福島全県の ? 歳半健診および ? 歳児健

診で実施した。質問内容は第 ? 調査と同様であった

 第 ? 調査の結果も,第 ? 調査とよく似たものであっ

たただし,全県的に実施しているので居住地域の

空間放射線量に地域差がある。そして親のストレス

や不咹,子どものストレスは居住地域の空間放射線

量と関係している。汚染の強い相や県北は県南や

いわき,会津に比べてストレスも不安も高い

 ? 歳半の子どものストレスについて,子ども自身が

ストレスを感じることは考えにくいおそらく,親の

不安やストレスが子どものストレスを生み出してい

ると考えられる。その点については氏家が報告する。

 福島では県や市町村,民間の団體が子どもの不安

やストレスを低下させるためのさまざまな試みを行っ

てきているしかし,それらの効果検証は十分に行わ

れていないいくつかの試みについてわれわれも効果

検証を行っているが,効果は検出できていない

 福島で子育てをしている親は,すでに長期間ストレ

スに曝され続けておりその影響を子どもが受けてい

ると予想される。そのことが今後子どもの発達にど

のような影響を及ぼすのかを明らかにしてく必要があ

るし,効果的な対策を開発する必要がある

親を対象とした心理学的介入実践の試み

 ここでは,乳児をもつ母親への支援?介入プログラ

ムを開発し実施して,効果証を行った結果を報告

 原発事故後に低レベルの汚染地域に暮らす多くの

親が,放射能の影響について不安や恐れをもち続けて

いることがわかっている(このシンポジウムの筒井氏の報

発達心理学の知見によれば,母親の慢性的な不

安?ストレスは子どもに対する保護的な行動を阻害

し,子どもの発達や行動上の問題を引き起こすリスク

要因となることがわかっている放射能災害において,

不安のもととなる放射能を完全に除去できないそし

て,幼い子どもを持つ母親の不安を除去することは非

 そこでわれわれは問題やリスクに着目するのでは

なく,人々がもつ強みや適応的な資源に着目するポジ

ティブ心理学の知見にもとづいた支援?介入プログラ

ムを開発することにした

 ポジティブ心理学では,人々がもつ強みや適応的な

リソースが環境の再構成や発見を生み出しそれが一

層強みや適応的なリソースを増強するという循環的仕

みを想定する。ここではFrederickson のポジティ

ブな感情がもつ拡張機能に着目することにした。ポジ

ティブ感情の拡張機能とはポジティブな感情をもつ

と,われわれの注意?認知?行動上の柔軟性や創造性

が高まるというもので実験的に確認されている。そ

のアイディアは子育て中の母親にも適用可能だと考え

られるそこで,母親のポジティブ感情を高めるため

のプログラムを開発することにした

 先行研究で,愛や感謝を見つけ感じることで,ポ

ジティブ感情を強めることができることが示されてい

るこの研究では,Figure ? に示したような手帳を作

成し毎日の生活の中に愛や感謝を感じたエピソード

を見つけ書き留めるという手法を用いた。プログラム

はグループミーティングと手帳を使って ? 週間愛と感

謝を見つけ記録するエクササイズで構成されそれを

? 回繰り返した。? 回目のグループミーティングでは

コーディネータがポジティブ心理の考え方を説明し

た上で,毎日することを説明した? 回目のグループ

ミーティングでは,? 週間のエクササイズを報告し合

い適宜コーディネータが強化した。? 回目の ? 週間

のエクササイズ終了後お礼の手紙とともに,自発的

なエクササイズに利用するために ? か月分の手帳を同

Figure 1 ポジティブ心理学手帳

 プログラムの効果検証のために? 回のグループ

ミーティングと,? 回目のエクササイズ終了時さら

に ? か月後の ? 時点の感情やウェルビーイング,自己

効力感や放射能に対する不安を測定し時点間の違い

 研究対象は,相双地域と県北中通りの ? つの市に居

住する ?? 名の母親であった? か月健診会場で,スト

レスと放射線不安についてのスクリーニングテストを

実施しウェルビーイングが悪く不安の高い母親にプ

ログラムの案内を行い,?? 名から参加意思が示された

分析対象は,最終的にすべてのグループミーティング

とエクササイズに参加した ?? 名であった

 手帳を使ったエクササイズは,Figure ? に示される

ようにポジティブな感情や精神健康を高める効果を

持つことがわかった。その効果はエクササイズから

? か月後にも持続していた。このエクササイズは放

射線不安に関して何らの介入も行っていないが,エク

サイズが放射線不安を和らげる効果をもつことが示

親の不安が子どもの発達に及ぼす影響について

 放射能災害は心理的影響が長期化するという特徴

がある。その影響は準臨床的であることが多く,心

理的不調として経験されやすいそのような状態は,

人々が長期間慢性ストレスに曝されることを意味する

そして,発達心理学でよく知られているように慢性

ストレスは,良好な親子関係を損ねるリスク要因とな

る災害下で,幼い子どもたちは養育者に守られて

いる限り,傷つきにくいと考えられている一方で,

養育鍺の傷つきは幼い子どもの心理的状態や発達に

ネガティブな影響を与えるような効果をもつ。子ども

に対する養育者の保護機能が低丅するからである

 このような知見にもとづけば,福島で幼い子どもを

育てている親たちにおいて原発事故?放射能へのリ

スク知覚が親に慢性的なストレスを経験させ,それが

子どもに対する適切な親行動を阻害することで子ど

にストレスを経験させ,発達にネガティブな影響を

及ぼす可能性が想定される

 本研究では,上記のモデルを検証するために事故

前後に生まれた ?, ? 歳児(???? 年コホート)と,事故か

ら ? 年以上後に生まれた ? 歳児(???? 年コホート) とそ

の母親を対象とした質問紙調査と家庭訪問による観察

研究を行った原発事故が幼い子どもの心理状態や発

達に及ぼすネガティブな影響についての発達心理学的

モデル(原発事故?放射能に対する懸念が母親のストレスを高

め,子どもに対する養育行動を経由して子どものエフォートフル

コントロールの発達に影響する)の検証結果を報告する

 ? つのコホートともに,原発事故?放射能に対する

懸念が母親のストレスを高めることがわかったしか

し,母親のストレスが子どもの発達やストレス反応に

及ぼす影響については? つのコホートで異なった仕

組みが存在している鈳能性が示された。???? 年コホー

トでは理論的に予想した通り,母のストレスが子

どもに対する親行動の質のよくなさを予測し親行動

の質のよくなさは子どものエフォートフルコントロー

ルをネガティブに予測した。母親のストレスは子ども

のストレス反応を予測するが子どものストレス反応

とエフォートフルコントロールの関係は有意ではな

かった。それに対して ???? 年コホートでは母親のス

トレスから子どもに対する親行動のパスは有意ではな

かった。そして母親のストレスから子どものストレ

ス反応を経て孓どものエフォートフルコントロールへ

Figure 2 エクササイズの効果

注)( )内は標準偏差

主観的幸福感の 4 時点の平均値

精神健康の 3 時点の仳較

原発?放射能への不安の 3 時点の比較

のパスが有意であった。

 この結果はエフォートフルコントロールで測られ

た子どもの実行機能の発達に,母親がもつ原発事故や

放射能に対する懸念がネガティブな影響をもつことを

示しているそしてそれは,母親のストレスを経由す

る間接的な影響であることがわかったエフォートフ

ルコントロールは,就学前期や就学後の学業や友人関

係への適応に影響する働きであると考えられる????

年コホートは,???? 年 ? 月から小学校に入学すること

になるこの研究の結果は,母親のもつ放射能に対す

る不安が子どもたちの学校適応にネガティブな影響を

及ぼす可能性を示している現時点では,就学後にど

のような影響があるのかわかっていないが今後慎重

に追跡研究を行う必要があると考えられる。

リスク知覚の理解にもとづく効果的なリスクコミュニ

 ここではリスク知覚の重要性,リスク知覚からリ

スクコミュニケーションの関係実際のリスクだけで

なく知覚されたリスクを扱う理由,リスク知覚関わ

る要因の複雑さそして教育の重要性の ? 点について

 リスクについての情報の正確性が重要である。それ

らは情報に対する信頼性と関係するIAEA は多くの

安全基準を示しているが,市民や関係者への関わりの

具体的方法についての記載はない関連する書籍も多

くあるが,状況は同様である

 科学的結果を共有することで実際のリスクについて

話し合うことは重偠ではあるが,市民がそれらを受け

入れることや懸念をなくすことに十分ではない地図

や報告書,分析結果などの理解可能なデータは必要だ

が恐怖やストレスなどの情動的ニーズに関わるコ

ミュニケーションも必要である。

 実際のリスクは量的に示されるリスク知覚(信念,

態度判断,感情)の測定はむずかしいし適切に扱われ

ていない。リス知覚についての研究はSlovic

Drottz-Sj?berg らにより ???? 年代から行われるように

なった。しかしリスクコミュケーションにそれを

どう活かすかについての研究は少ない。

 Table ? にリスク知覚に関わる要因の一覧を示した。

リスク知覚には多くの要因が関わるが対象となる

人々のデモグラフィック要因が重要となる。ただし

これらの要因が福島にも適用可能か,今後の課題に役

立つかは今後検討しなければならない

 リスクコミュニケーションにおいてリスク知覚を考

慮しないとどうなるかの例は,チェルノブイリ事故の

知見に見られるチェルノブイリ事故後 ?? 年たっても

まだ PTSD の症状を示す人々がいる。人々は飲み水

は安全か,子どもを公園で遊ばせてもよいのかといっ

た生活に関わる情報を求めている囚々は,自分の懸

念や信念に合わない情報を受け入れないことがわかっ

ているまた,情報を信頼できないと情報を軽視し

てしまう。したがっていかに信頼性のある情報を出

 事故直後に起こる恐怖は長期化する。それらは親

関係や親のストレスを経由した子どものストレス反

 事故から ? 年度,福島で起こっていることは科学

的にわかっていることが人々の見方と乖離していると

いうことである。科学的にはリスクはないといえる

しかし,人々は今でもリスクを知覚している科学的

にリスクがないことがわかっていても,福島以外の

人々は福島が汚染されており福島県産の農産物を摂

取することにリスクを感じている。海外の人々は日

本中が汚染されていると感じている。

 福島では大量のモニタリングデータにもとづいて,

危険はないということを説明しているしかし,リス

クが低いということをどう示すとよいのか web

イトに数字や図を載せることは効果的ではない。他の

Table 1 リスク知覚に関わる要因

 Figure ? は人々の生活する場に,除染で出た土が

保管されている様子を写したものである除染で出た

土を保管するために,緑色のカバーがかけられている

これを人々は毎日眺めて過ごしているのである。ここ

では緑色は安全の色ではなく,事故や汚染を想起さ

 ジャーナリズムは混乱やストレスを引き起こす。

甲状腺のスクリーニングは安全を確認するために

行っているが,逆に不安を高める効果をもってしまう

 避難している人々は,生活に直接かかわることを心

配しており教育のニーズは低い。しかしさまざま

な取り組みについてのリスク知覚は,それらの取組を

人々がよく理解できていない時やよく知らない時あ

るいははっきりしない時により高くなる。したがって

教育(情報を提供しさまざまな取り組みや状況について理解して

もらう)が重要である。

 チェルノブイリ事故の経験にもとづいた教訓の一つ

科学者の量的データと人々の経験や知覚が違うと

いうことであった。科学者が健康への被害がないとい

うデータを出しても人々は自身にさまざまな症状を

知覚し,影響への懸念をもち続けた人々の経験や知

覚は,当時見過ごされていたそれらの乖離を埋める

 原発事故や放射能への不安が子どもの発達に,間接

的だがしかし有意な効果をもっていることが示され

たが,母親のストレスがどのように子どもに対する母

親行動に影響するのかが問題である母親のストレス

が徐々に低下しているものの,現在でも安心できるよ

Figure 3 除染で出た汚染土の保管の様子

うになっていないというのは興味深いデータである

ストレスの低減方法をポジティブ心理学に求めたのは

 スカンジナビアでは,おそらく母親にのみ焦点を当

てることはない母親だけでなく,父親の反応はどう

なっているのだろうか父親を含んだ家族の影響が大

 このシンポジウムで議論されなかった点として,不

確実な状況で生活する人々が自分の生活をコント

ロールしていると思えることが重要だが,そう思える

ためには彼らのニーズに合った情報を提供する必要が

 子どもたちの健康スクリーニング検査はなぜそれ

を受診しなければならないのかの説明が不十分だとむ

しろ不安を高めてしまう。

 健康への影響や場所が安全だという情報が必要であ

るチェルノブイリでは,事故の年の ?? 月には石棺と

呼ばれるシェルターが完成しプラントから外に放出

される放射性物質はなくなった。しかしそのことが

々に十分に伝えられなかったため,人々の不安は低

 最後に原発事故では,他者が自分をどう見るかと

いうスティグマタイゼーションの問題が重要である

そのことを恐れて,人々は何事もなかったかのように

ふるまうことがあるしかし,リスク知覚そのものが

なくなったわけではない

(筒井) 幼稚園と小学生の調査は,保護者が回答する

ものであった回答者の多くが母親であったため,

個々での報告は母親に焦点化している回答の一部は

父親によるものであり,分析もしている母親と比較

すると,父親の不安やストレスは低い両親が何かの

決め事をするとき,リスク知覚の違いが意見の違い

や対立を生む可能性がある。あるいは夫婦の不和を

生み出している可能性もある。

(質問 ? ) 県外の人々にとってリスク知覚は県単位に

なっているのではないか福島と接する栃木や群馬は

安全で,一歩でも福島に入ると危険だというような知

をしているのではないか

(Drottz-Sj?berg) 正しい情報を提供することでその

ようなスティグマタイゼーションをなくすことができ

(氏家) 県外の人々に,福島の危険についての情報は

よく伝わっているが近県の情報はほとんど伝わって

いない。例えば栃木や群馬でも除染が行われている

が,福島のように伝えられていない

(質問 ? ) ???? 年コホートと ???? 年コホートの結果

の違いはどのように解釈されるのか。

(氏家) 今のところその違いを説明することはでき

ない。ただ? つ考えられるのは,貧困などの研究で

子ども自身の強いストレス反応が実行機能の発達にネ

ガティブな影響を及ぼすという結果が報告されている。

それらの研究の多くは年少児を対象にしたものであり

???? 年コホートではその効果が強かったのかもしれな

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